よく「早生まれの不利」と言われます。
幼稚園、小学校低学年くらいまでは、早生まれは体型も小さく何かと不利なのはわかります。ところが、その不利は大人になっても続くという研究論文が発表されました。
8月21日放送の『北野誠のズバリ』の「ズバリ!ぶった斬り」では、北野誠とアシスタントの片山淳子、ITジャーナリストの井上トシユキが体験をまじえながら語ります。
早生まれは不利?
早生まれ(1月1日~4月1日生まれ)のこどもは何かと不利だが、年齢を重ねるとこの差はなくなると考える方が多いと思います。
しかし「NEWSポストセブン」によれば、労働経済学を専門とする東京大学大学院経済学研究科の山口慎太郎教授は公表した論文で、生まれ月による差は想像以上に長く続くと発表しました。
北野「小学校の時は体力、全然違うじゃないですか。体形が違うものね。東大に行ってるのも4月、5月生まれが多いと言いますよね」
片山「幼稚園の時に感じたのは、言葉も伝えたいことがうまく表現できないことですよね」
北野は実は1月生まれ。だから「4月、5月生まれの方が受験は圧倒的に有利。運動かて、圧倒的に大きかった」と思っていたそうです。
「その子を見てあげる」
この論文で大事なのは、受験期のことも含めて早生まれは不利なだけでなく、所得も低くなるということ。これはアメリカやカナダでもその傾向があるということで衝撃を与えました。
つまり大学を卒業したら、もうそんなに明確な差はない。後は本人の努力だろうと思っていたら、そうでもなくて、30歳くらいまではその格差があると、この研究報告は言っています。
北野「高校の偏差値が4.5違うのは大きい。それによって行く大学も違ってくるし、所得も変わっていく。こういう論文が発表されたらちょっと早生まれはかわいそう、となるよね」
片山「3月生まれでちょっと遅れて、とお母さんたちが焦っていろんな習い事をさせてしまう」
北野「早生まれのこどもをお持ちのお母さんは、4月、5月生まれのこどもと比べて、『なんであの子らができてあんたできないの』という叱り方をするのがなくなればいいなと思いますね」
片山は「学年で見るのではなくて、その子を見てあげる」のが大事と強調しました。
ついに早生まれのメリットが!
この話題について3時半過ぎにリスナーからの体験談のメールが読まれました。
「うちの娘は4月1日なので、学年ではビりになるので、小学校の高学年まで勉強についていくのが大変で、『なんでみんながわかるのに、私だけわからへんのやろ』と、真剣に悩んでましたよ」(Aさん)
片山は「一日遅かったら学年で一番お姉さんになってたのに」と同情的。
「うちの子、4月2日生まれで一番ですがアホですよ、どうしよう」(Bさん)
一同、特になぐさめも浮かばず…(笑)。
「私も早生まれです。会社に定年まで勤めたとして、同学年入社の同期は年内に退職していく中、早生まれ組はさらに一年弱勤められて、冬のボーナスももらえ、ちょっとお得な気もしますがどうでしょう?」(Cさん)
やっと早生まれのメリットがあがりました。
北野「その辺までいくと早生まれがよかったと思うのや」
しかし、もう定年。そこまで待たないといけないとは…。
もらえるお金も損!?
「うちのこどもは7月、1月、2月生まれです。いま26、27歳になって、とっても早生まれで損していると思っていること。
自動車免許を取るのはだいたい3月。任意保険に入る若い子の掛け金はとても高い。21歳の誕生日がくると掛け金がすごく下がります。7月生まれと2月生まれでは、掛け金が下がるのに半年の差がありました。
児童手当のもらい始めは生まれてすぐですが、打ち切りは一律3月31日です。
もし次にこどもを産めるのであれば、5月くらいに産みたいです。ま、56歳のおばちゃんですが(笑)」(Dさん)
北野は「こんなところでも差が出るんやな」とつくづく感心。体験談ならではの実感のこもった話です。
井上「こうなったら家族計画必要やな」
北野「そうなると、そのうち水がめ座(1月20日~2月18日生まれ)とかいなくなるよ」
井上「春先はみんな我慢や、GWも我慢や」
北野「夏になってから腰を振れ」
みんなが幸せになるなら家族計画も必要かなと思いますが、月別の人口バランスは片寄りそうです。
女子の場合は、20歳くらいの時、早生まれだと同学年の中では若い方となり、ちょっとだけ嬉しかったりしますね。
(みず)
北野誠のズバリ
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2020年08月21日13時16分~抜粋