『北野誠のズバリ』、健康の悩み、夫婦の悩みなどを解決する「中高年よろず相談室」のコーナー。
7月3日の放送では、「おしっこをするとドロッとしたゼリーが出る」という49歳男性からのお悩みを取り上げました。
「心療内科本郷赤門前クリニック」の院長で医学博士の吉田たかよし先生がアドバイスを送ります。
おしっこの時にドロッとしたゼリーがでるのは病気?それとも?
最も多いのは「尿道炎」
「たまにですが、おしっこをした時に便器にドロっとしたゼリー状のものがついています。あれは何でしょうか?なかなかお医者さんにも聞けないのでぜひお願いします」(Aさん)
吉田先生いわく「ドロッとした粘液がおしっこの時に出るのは結構よくあること」で、さらに「病気である場合とそうではない場合がある」とのこと。
さまざまな可能性が考えられますが、最も多いのは「尿道炎」。
尿道炎とは尿道に病原菌が感染して炎症が起こるもので、ドロッとした液体は細菌が作り出す一種の膿です。
尿道炎の原因で最も多いのはクラミジア、2番目は淋菌による淋病。
そして大腸菌が尿道に紛れ込むことで尿道炎になることもあります。
吉田先生いわく「ドロッとした粘液がおしっこの時に出るのは結構よくあること」で、さらに「病気である場合とそうではない場合がある」とのこと。
さまざまな可能性が考えられますが、最も多いのは「尿道炎」。
尿道炎とは尿道に病原菌が感染して炎症が起こるもので、ドロッとした液体は細菌が作り出す一種の膿です。
尿道炎の原因で最も多いのはクラミジア、2番目は淋菌による淋病。
そして大腸菌が尿道に紛れ込むことで尿道炎になることもあります。
原因は性行為や濃厚なキス
クラミジアも淋病も、原因は夜の営み。
いずれも抗生物質を服用することで治療ができます。
とはいえ、クラミジアや淋菌は強い菌ではありません。
例えば新型コロナウイルスは、空気中を漂ったり、何かに付着したりしても感染力を失わない非常に厄介なウイルスですが、クラミジアと淋菌は、粘膜から離れただけで生きることができなくなる、はるかに弱い病原体。
そのため、性行為や濃厚なキスでしか感染することはありません。
いずれも抗生物質を服用することで治療ができます。
とはいえ、クラミジアや淋菌は強い菌ではありません。
例えば新型コロナウイルスは、空気中を漂ったり、何かに付着したりしても感染力を失わない非常に厄介なウイルスですが、クラミジアと淋菌は、粘膜から離れただけで生きることができなくなる、はるかに弱い病原体。
そのため、性行為や濃厚なキスでしか感染することはありません。
尿道に残った精液かも?
それでは、病気ではない場合はどういうことが考えられるのでしょうか。
男性によくあるのは「精液が尿道に少し残っていて、おしっこの時に押し出されてくる」ということ。
射精の時、通り道である尿道はギュッと縮んで狭くなります。
狭いところから無理やり押し出すため、精液は勢いよく飛び出すのです。
「球海綿体筋」は尿道を狭くする筋肉。
この筋肉は若い頃はパワーがありますが、中高年になると衰えてきてしまうため、射精の時も尿道は太いままに。
こうなると、精液は飛び出さずダラダラと出てしまいます。
この時に精液の一部が尿道に滞留してしまい、次におしっこをする時に押し出されることがあるというわけです。
男性によくあるのは「精液が尿道に少し残っていて、おしっこの時に押し出されてくる」ということ。
射精の時、通り道である尿道はギュッと縮んで狭くなります。
狭いところから無理やり押し出すため、精液は勢いよく飛び出すのです。
「球海綿体筋」は尿道を狭くする筋肉。
この筋肉は若い頃はパワーがありますが、中高年になると衰えてきてしまうため、射精の時も尿道は太いままに。
こうなると、精液は飛び出さずダラダラと出てしまいます。
この時に精液の一部が尿道に滞留してしまい、次におしっこをする時に押し出されることがあるというわけです。
尿漏れの仕組み
「よく、おしっこした後におちんちんをズボンに戻すとちょっと漏れたりするじゃないですか。あれも、もう弱ってきてるということですか?」と質問する北野誠に、「そうなんですよ」と吉田先生。
「中高年の男性なら、みんな恥ずかしいから言わないけど、経験している人が圧倒的に多い」といいます。
この日56歳の誕生日を迎えた吉田先生も、何度か経験があるそうです。
これも原因は、やはり球海綿体筋が衰えたことにあります。
男性がおしっこをした後に絞るのは、この球海綿体筋を締め付けている状態。
しかし、締め付けたつもりでも尿道が太いままであるため、そこにおしっこが溜まったままに。
そこでズボンのチャックをしめた後に、残ったおしっこがちょろちょろと漏れてしまうというわけです。
「中高年の男性なら、みんな恥ずかしいから言わないけど、経験している人が圧倒的に多い」といいます。
この日56歳の誕生日を迎えた吉田先生も、何度か経験があるそうです。
これも原因は、やはり球海綿体筋が衰えたことにあります。
男性がおしっこをした後に絞るのは、この球海綿体筋を締め付けている状態。
しかし、締め付けたつもりでも尿道が太いままであるため、そこにおしっこが溜まったままに。
そこでズボンのチャックをしめた後に、残ったおしっこがちょろちょろと漏れてしまうというわけです。
肛門を10秒間締めつける
吉田先生が「ぜひやっていただきたい!」というのは、この「球海綿体筋」を鍛える方法。
それは「座っている時に肛門を10秒間ギューっと縮める」というもの。
「女性も尿漏れの予防にやっている人も多い」という吉田先生に、「助産師さんが教えてくださいました」と片山淳子。
女性は尿道が短いため尿漏れを起こしやすくなりますが、これは尿道括約筋が衰えたため。
この筋肉が衰えると、笑った時などにちょろっと漏れてしまうこがあるのです。
「尿道括約筋の男性版が球海綿体筋で、どちらも肛門を締めると鍛えられる」と吉田先生。
ただし、注意しなければならないこともあります。
それは「長時間締め続けるのはダメ」ということ。
それは「座っている時に肛門を10秒間ギューっと縮める」というもの。
「女性も尿漏れの予防にやっている人も多い」という吉田先生に、「助産師さんが教えてくださいました」と片山淳子。
女性は尿道が短いため尿漏れを起こしやすくなりますが、これは尿道括約筋が衰えたため。
この筋肉が衰えると、笑った時などにちょろっと漏れてしまうこがあるのです。
「尿道括約筋の男性版が球海綿体筋で、どちらも肛門を締めると鍛えられる」と吉田先生。
ただし、注意しなければならないこともあります。
それは「長時間締め続けるのはダメ」ということ。
悩んでいる患者さんの中には「10秒といわずに1分でも2分でもやっちゃえ!」という方が多くいますが、長く締めてしまうと血液の循環が悪くなり、衰えが加速してしまいます。
そのため大切なのは「10秒締め付けたら、最低30秒間は休む」ということ。
休んだあとにまた10秒締め付けるのは問題ないそうです。
吉田先生のおすすめは「ラジオを聴きながら、CMに入ったらそのたびに10秒間だけ肛門を締め付ける」方法。
「これは男性も女性もぜひやっていただきたいですね!」と教えてくれました。
吉田先生は最後に、Aさんは尿道炎以外の病気の可能性も考えられるため、泌尿器科を必ず受診してくださいとアドバイスを送りました。
(minto)
そのため大切なのは「10秒締め付けたら、最低30秒間は休む」ということ。
休んだあとにまた10秒締め付けるのは問題ないそうです。
吉田先生のおすすめは「ラジオを聴きながら、CMに入ったらそのたびに10秒間だけ肛門を締め付ける」方法。
「これは男性も女性もぜひやっていただきたいですね!」と教えてくれました。
吉田先生は最後に、Aさんは尿道炎以外の病気の可能性も考えられるため、泌尿器科を必ず受診してくださいとアドバイスを送りました。
(minto)
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