4月27日放送『北野誠のズバリ』のメッセージテーマは、「こんな時期だからオススメ」。
外出自粛で家にいる時間が長くなった分、新しいことにハマり始めたという方も少なくないのではないでしょうか?
こんな番組や料理がオススメなど、さまざまなメッセージが番組宛てに届く中、昭和から平成初期のプロレスに関する話題に。
ともにプロレス好きの北野とITジャーナリスト・井上トシユキが、懐かしのプロレス話に花を咲かせました。
橋本真也の名言「時は来た」
プロレス談義となったきっかけは、以下のおたよりです。
「最近ハマっておりますのは、YouTubeに載っているプロレス名言集。
ムキムキの男たちが戦いの後、テンションが上がりすぎて、マイクを持ったら謎の言葉をつぶやく。アドレナリンが出すぎて、会話のキャッチボールができない。
あんなに強くてたくましい男たちが、なぜかとてもかわいく見えてきて、幸せな気分になります。
ちなみにオススメは、アントニオ猪木・坂口征二組との試合前に言った、故・橋本真也さんの名言「時は来た。…それだけだ」と、ちょっと小声でボソボソしゃべるのがツボです。
隣でタッグを組んでいた蝶野正洋が失笑するまでのシーンが、1パッケージです。
この言葉はいろんな日常の1シーンで使えますので、ぜひご覧ください。数珠つなぎで見ていくと、あっという間に1日が終わります」(Aさん)
蝶野さんは橋本さんの発言の後で笑ってしまい、鼻息とともに口を覆いごまかしていますが、後々「笑いをこらえるのに必死だった」と告白しています。
張り詰めた空気だからこそ、余計におかしく感じてしまいそうです。
伝説の「こんばんは事件」
北野は「プロレスラーの名言といえば、ラッシャー木村さんは外せない」と言います。
時は1981年(昭和56年)9月23日。場所はかつて東京都大田区にあった田園コロシアム。
アントニオ猪木さん率いる新日本プロレスの大会に、元国際プロレスのラッシャー木村さんら3人のレスラーが登場して、新日本勢に宣戦布告するという大一番です。
北野「アニマル浜口さんとか引き連れて来た時に言った言葉が、『こんばんは、ラッシャー木村です』。
ものすごい律儀やったという、伝説の『こんばんはラッシャー木村事件』。
田園コロシアムが満員で、スタン・ハンセンとアンドレ(・ザ・ジャイアントの試合)の後で大興奮したお客さんが、『何を言うてんねん…』と。ラッシャー木村さん、ええ人なんですよ」
新日本プロレスのファンが集結した中で、突然現れたラッシャーさんたちは完全に悪役なのです。
猪木さんはもちろん、若手選手も飛び出さんばかりの緊迫した場面で、観客に向かって「こんばんは」とあいさつするラッシャーさん、まったくもって律儀です。
「アニキと呼ばせて」発言
井上「あそこから伝説が始まったというわけですから」
その後、木村さんのマイクを使った発言はどんどん注目されるようになります。
北野「新日本プロレスで役割が終わってから、全日本プロレスで(ジャイアント)馬場さんとやるようになって、馬場さんを『アニキ』と呼ぶようになったりとかして、マイクパフォーマンスが立つキャラが生まれたわけですからね」
井上「マイクパフォーマンスをみんな観に行ってたんやから」
北野「『馬場さん、アニキと呼ばせてくれ』とか」
井上「唐突やからね」
北野「ラッシャー木村さんは、いい人がにじみ出てて。今からアントニオ猪木と敵対しようと。そのために田園コロシアム(のリング)に上がってねんけど、『こんばんは、ラッシャー木村です』って言うてしもたから、みんな大丈夫なん?って。
あのマイクパフォーマンスで、猪木さんは1対3っていう戦い方をしたんやな。(1982年11月国技館で開かれた試合は、猪木さんがラッシャー木村さん・アニマル浜口さん・寺西勇さんとそれぞれ戦う変則方式に)
『こいつ1人に任せててもアカン。戦っても盛り上がらんな』と思われたかもしれん。でも、あれがラッシャー木村さんのキャラが確立した日なんでしょうね」
ネット上にはこの他にもさまざまな発言がアップされているそうです。
リング上の戦いだけでなく、こうした味のあるマイクパフォーマンスを堪能するのも楽しそうです。
(岡本)
北野誠のズバリ
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2020年04月27日14時26分~抜粋