なかなか手取りの収入が増えない時代です。
世の中にあふれる節約術を試そうと思っても「たいていは家庭向けのもので、自分とは関係ない」と思っている独身のアナタ。
今回の記事では、特に独身の方に効果がある節約術を教えます。
2月3日放送『北野誠のズバリ』の「ズバリマネー相談室」では、小宇佐・針田FP事務所のファイナンシャルプランナー・徳山誠也さんが、「独身向けの節約方法」について、解説しました。
独身生活は意外と節約が難しい
30代男性から届いた相談のおたよりは、次のとおりです。
「最近、お金を使い過ぎていると感じているので、節約しようと考えています。普通に会社員としての収入はあるので、生活に困っているわけではないのですが、貯蓄は思ったほどできていません。
よくある節約方法として、光熱費や通信費などの固定費の見直しをしたり、多少自炊を増やしたりしましたが、すべて1人分なので、それほど効果が出たようには思えません。独身で節約して貯蓄を増やす良い方法があれば、教えてください」(Aさん)
徳山さん「家賃や通信費など、固定費の見直しはやった方がいいことは間違いないんですけど…」
見直しには限界があり、劇的に費用が減るものではないと解説します。
不便を伴う見直しの例
固定費の見直しのコツとして、徳山さんは「見直したことによって、不便になったり、ストレスが溜まったりする状況にしないこと」を挙げました。
例えば、スマホのギガ数を減らすこと。
これによって生活が不便になる場合もありますし、後から追加購入して、かえって費用がかかるといった場合もあります。
また、家賃を下げるために会社から遠いところに引っ越すこと。
これも満員電車でストレスが増えたり、車に乗る機会が増えたりすると、元も子もありません。
そして、外食を減らして自炊にシフトすること。
意外と食材や調味料を捨てるハメになってしまう独り暮らし。
捨てるのがもったいないからと、同じ食材を使ったメニューが何日も続いて、ストレスが溜まったりすることもあります。
料理を作るのが好きで、工夫して同じ食材でいろんなメニューが作られる方は良いですが…
自分にとって譲れない費用は何?
それでは、独身の方ができる具体的な節約術はあるのでしょうか?
徳山さん「まずは今使っているお金を整理してみて、優先順位を付けることですね。自分の中で一番削りたくない費用は何かと問いかけてみると良いかと思います」
例えば、外食に使うお金が多くても、外で食べることが好きなこと。友人や会社の人との付き合いがどうしても必要なこと。ネットでドラマを観るのが趣味なので、インターネット環境は充実させたいこと。旅行が趣味なので他の費用を削りたい…などのことが考えられます。
そして、削りたくない費用を決めたら、反対に削っても良い費用というのを考えます。
趣味を充実させたいなら自炊を増やしてみる、駅の近くに引っ越して車は手放すなど、あらためて「いるもの」と「なくても良いもの」を意識的にわけることで費用が削れるというわけです。
「サブスク」にも注意
さらに徳山さんは、「今の時代はインターネットとかで見てると、流されるままにお金を払っていってしまう」と指摘。
今後サブスクリプション(定額制)によるサービス提供が、音楽や動画のみならずあらゆる分野で増えそうです。
そうなると、ますます意識せずにお金が減っていくことになるでしょう。
最後に徳山さんは「大切なのは、自分の揺るぎない自分のお金の軸を持つこと。それがないと、お金はなかなか貯まっていきませんよね?なので、優先順位を考えることをおススメしています」とまとめました。
(岡本)
北野誠のズバリ
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2020年02月03日14時12分~抜粋