「疲れたな」と感じた時に、じっと休むのではなく、逆に積極的に身体を動かす「アクティブレスト(積極的休養)」という言葉があります。
スポーツ現場ではすでに多くのところで取り入れられている方法ではありますが、実はデスクワークなど一日中身体を動かさない人にとっても、有効な疲労回復方法であるようです。
1月29日放送の『北野誠のズバリ』では、生活総合情報サイト『All About』の記事から、この「アクティブレスト」について取り上げました。
クールダウンで疲労物質の代謝を促す
疲れた時にあえて身体を適度に動かして血流をよくし、疲労回復を促す「アクティブレスト」という考え方。
一番わかりやすいのは、運動の後のクールダウンです。
クールダウンは、運動中に発生した疲労物質を素早く分解し代謝を促すようにし、ダメージを受けた筋肉の再生を促すようにするため、一過性の脳貧血を予防するために行われるもの。
身体がクタクタに疲れたと感じる「肉体労働の疲労」は、疲労物質が筋肉の中に留まってしまっていて、代謝が上手に行われていないために起こります。
運動後に軽くウォーキングをする、ジョギングをする、ストレッチをするなどで急に血流が落ちないようにすることで、疲労状態からの回復を促す目的があるのです。
とはいえ、「東京ディズニーランドやユニバーサルスタジオジャパンで歩き回ってへとへとになった後に、ウォーキングっておかしな話でしょ」と、北野誠。
「こういう時の疲労回復っていうのはやっぱりお風呂に長く入るとか、温泉にちょっとつかるとか。薬用入浴剤入れて、血流良くして、ぽかぽかあったまりながら寝てしまうとか」と解説します。
「動かない疲労」も血流がポイント!
そしてこのアクティブレストは、肉体労働の疲労以外にも有効です。
デスクワークのように、一日中身体を動かさず血流を活発化させないことによって生じる「動かない疲労」。
こちらは血液の循環が悪くなることから起こる疲労で、肩や腰や頭の痛みなど、様々な症状
を引き起こします。
こちらの疲労もやはり、ポイントは血流。
血流を良くするための適度な運動は、肉体労働の疲労、動かない疲労のどちらにも大きな回復効果が期待できるというわけです。
「脳だけは活性化してて、目もバシバシしてる。こういう人は逆に一駅ぐらい手前で下りて歩いて身体の血流を良くして、歩くことの疲労で眠りを誘う方がええんですね」と北野。
デスクワークで酸素不足の脳に、適度にフレッシュな酸素が行きわたる、これがリフレッシュに繋がるというのです。
「運動で脳に酸素を取り込み、美味しいご飯を食べて寝る、これが一番。一日動かなかったら逆にしんどいんですよね」と北野。
一駅歩く、階段を使う
大橋麻美子も、泊まり勤務後「眠いんだけど疲れすぎていて眠れない」という状態の時には、泳ぎに行ったりすることがあるといいます。
北野「今日動いてないなと思うときこそ、一駅くらい歩く感じで。要は血流なんですよね」
大橋「階段を全部使うとかね、くらいでも結構な運動になりますからね」
マンションの15階に住む大橋。
先日エレベーターがストップしてしまい「すごい死にました、翌日パンパン足」と振り返ります。
北野「何回ぐらい休みました?」
大橋「11階で荷物置きました」
北野「11階、若いですよ。一気に11階まで上げられるのはなかなか」
「動かない人もそういう動きをやってみましょう」と、アクティブレストを勧める北野でした。
(minto)
北野誠のズバリ
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2020年01月29日13時24分~抜粋