北野誠のズバリ

街でのナンパは軽犯罪法違反かも!どんな理由で罪になる?

『北野誠のズバリ』水曜恒例の「ズバリ法律相談室」では、リスナーから届いた法律に関する疑問や質問をパーソナリティーの北野誠と大橋麻美子が紹介。

オリンピア法律事務所の原武之弁護士が回答していますが、12月25日の放送では、女性が街を歩いている時迷惑に感じるあの行為について、取りあげました。

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大阪の名所で犯罪が多発!?

今回紹介するのは、ある女性からのおたよりです。

「私の個人的な見解ですが、クリスマスが近づくにつれ、街を歩いているとナンパしてくる人が増える気がします。断ったらすぐに退散する人ならいいのですが、中には10分ほどねばってくるような人もいて、正直迷惑です。

しかも、たちの悪い人だと去り際に舌打ちをしてきたり、暴言やセクハラを言ってきたりと、恐怖を覚えることもあります。そこで質問ですが、ナンパって何か取り締まる法律はないのでしょうか」(Aさん)

路上で強引なナンパをしてくるのは、迷惑に感じる方も多いでしょうから、何か法律に引っかからないのでしょうか。

原先生「場合によっては、刑事罰の対象になる違法なものです」

「刑事罰」という単語だけでビックリしてしまいますが、どんな罪に問われるのでしょうか。

原先生「基本的によく適用されるのは、軽犯罪法です。つきまとったり、何か声をかけたり、不安を与える行動は禁止されていて、ナンパはつきまといに近いので、軽犯罪法が適用される」

北野「昔、大阪の難波、道頓堀で、かに道楽とグリコの看板がある辺り(戎橋)は、いわゆる"ナンパ橋"とか"ひっかけ橋"とか言われてましたが、あれは"軽犯罪法違反橋"やったんですね」

犯罪かどうかの境目は?

もちろん、「ナンパ=即逮捕」というふうにはならないのですが、どんなケースであれば犯罪だと判断される可能性があるのでしょうか。

原先生「結局、警察が出動するような事態になるのは、繁華街ではなく住宅街でのナンパ行為ですね」

ひっかけ橋や若者が多い繁華街のような所だと、ある意味想定の範囲内ですが、普通の住宅街で知らない人から声をかけられると、不審者だと思われても仕方がありません。

原先生「同じナンパでも不安感が違うということで、たまにそういう弁護はありますね」

北野「それで女の人が警察に通報」

原先生「だいたい住宅街で声をかけ続けてると、いろんな所から通報されて、不審者扱いで引っ張られます」

例えば、小中学生の子どもがいる家庭向けに、「声掛けをしている不審者がいます」という注意メールが来るサービスがあったりもします。

客引きとナンパの違い

なお、客引き行為の場合は、条例などによって、名駅や栄など一部のエリア限定で取り締まりが行われますが、ナンパの場合は全国どこでも対象となるそうです。

北野「ナンパはどこでもやろうと思えばやれますからね」

大橋「場所によってはめちゃめちゃ恐怖ってことですよね」

北野「まだ名古屋駅前で声をかけられたら、人も多いからそれほど恐怖を感じへんかもしれへんけど」

大橋「田舎の駅とか」

北野「田舎の駅で女の子が1人ポツンとおって、"何してんの?飲みに行けへん?"って、どこに飲む所があんねんと」

同じナンパでも周りに人がいるといないとでは大違いということで、場所や時間帯によっては犯罪にもなり得るということのようです。
(岡本)
北野誠のズバリ
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2019年12月25日14時12分~抜粋

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