8月17日放送の『北野誠のズバリサタデー』では、番組工作員の工作太朗が、日本三大盆踊りのひとつ「郡上八幡の徹夜おどり」の様子をレポートしました。
江戸時代に始まり、約400年の歴史がある岐阜県郡上市の「郡上踊り」。
8/13~16までの4日間、夜8時から朝5時までの9時間、ノンストップで盆踊りをするというストイックすぎる盆踊りです。
一心不乱に、何かが憑りついたように
川と山に囲まれた真っ暗な山道、途中狸に遭遇しながらも車を飛ばし、工作は初めて郡上の地に降り立ちました。
近隣の有料駐車場はすでにパンパン。
少し離れたところに車を停め、にぎやかな会場へと向かいます。
笛と三味線、太鼓による生演奏の祭りばやしも、もちろん9時間ノンストップ!
そのストイックさに驚くITジャーナリスト・井上トシユキに、「行った人は皆言います。『ただひたすら一心不乱に、何かが憑りついたように』」と、その様子を説明する北野誠。
この言葉に、「トランス状態なんだ」と「郡上踊り」の雰囲気を理解した井上。
痛恨の寝過ごし
工作が郡上に到着したのは夜9時頃。
チャラチャラした若者や観光客、酔っ払い客などでごった返し、夜店には人が群がっています。
人ごみをかき分け盆踊り会場までやってきた工作の目に映ったのは、先が見えないほど長い盆踊りの行列。
ここを一周するのに、工作の足で20分もかかりました。
住宅街の通りが東西南北に十字に封鎖され、その真ん中にやぐらが鎮座。
酔っ払いに下駄で足を踏まれるなど「思ってた盆踊りと違う」と感じた工作は、「遅い時間にもう一回来よう」と、車中泊で時間を潰すことにしました。
2時に起きるはずだった工作が目覚めたのは、朝4時。
営業はしているものの、夜店に人の姿はありません。
ゾンビダンサーズ・ハイ
ところが盆踊り会場には、先ほどの夜9時よりも多くの人・人・人!
「外国人観光客も大人もこどもも。おじいさんも男も女も。全員、ひたすらずっと踊ってて」と、その時の様子を語る工作。
賑やかだった9時台とは違い、4時には下駄の音と合いの手の手拍子だけが街に響き渡っていました。
「踊り続けているうちにハイになってるから、気持ちよすぎてあかん」と、踊る人々の心情を代弁する北野。
工作「ただ、みんな眠気のせいか。顔は死んでて」
北野「この頃になると、ただ一心不乱」
工作「完全に『ウォーキング・デッド』のゾンビ状態で」
「夜店に人がいないのは、ゾンビに食い荒らされたんじゃないか」と、不吉な想像を思い浮かべてしまったという工作。
4~5分で振りを覚え、工作も早速盆踊りに参加します。
一体感が心地よく、工作自身も7~8分ですぐトランス状態になりました。
クレイジーなお祭り
空が完全に明るくなった朝5時、生演奏が終了。
ずっと歌っていた人が生気のない声で話します。
「お疲れさまでした。おはようございます。2日目終わり、明日もやりますから来てくださいね、解散」
この合図で人々がブワーっと散り、やぐらも解体されました。
この日の翌日は台風でしたが、それでも雨の中、夜1時まで踊りは続いたそうです。
「なかなかのクレイジーなお祭り。夏のお祭りを充実させようと思ったら、とんだストイックな盆踊りに参加して。ただの運動でした、普通に息があがるぐらい」と振り返る工作。
「これから、さらに人が増えてくるんじゃないかな」と、「郡上踊り」の魅力を伝えた工作でした。
(minto)
北野誠のズバリ
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2019年08月17日11時08分~抜粋