北野誠のズバリ

獄中マニアが「獄中」に人生を捧げる理由

『北野誠のズバリサタデー』では、ピン芸人の「番組工作員」こと工作太朗による潜入レポートを紹介しています。

6月15日の放送では、幼い頃から刑務所に興味を持ち、以後約20年もの間調査を続けているという「獄中マニア」を取材しました。

刑務所の中の様子や、犯罪を犯した人たちの人生を調べることに全てを捧げてきたという獄中マニアさんの生活や、獄中の様子について伺いました。

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24時間「獄中」

元々、工作とはTwitterで相互フォローの関係にあったという獄中マニアさんは、20代の女性。

ツイートの内容は、獄中生活をしている人たちの生活をイラストにしたものが多く、工作は以前から気になっていました。

電話で話しをしてみると、「だいぶゆったりとした優しい感じの方で、正直すごく安心しました」と工作。

獄中マニアさんの毎日は、

インターネットで「獄中」と書かれているものを片っ端から調べる。
元受刑者のブログを見たり、直接SNSのDMで連絡を取り合う。
仕事中もこっそりネットで獄中について調べる。
面会の夢を見る。

など。

とにかく寝ても覚めても「獄中」のことを考えているといいます。
 

「警察」「刑務所」だらけの検索履歴

今回、獄中マニアさんと連絡を取るにあたり工作が危惧していたのは、「もしや、獄中マニアさんは元受刑者なのでは?」ということ。

思い切ってこの質問を投げかけた工作でしたが、獄中マニアさんの答えは「私が元受刑者だったら、受刑者さんにお話を聞く必要がないじゃないですか」

知らないからこそ、興味を持ったという獄中マニアさん。
物心がついた頃には「獄中」で頭の中がいっぱいだったと言います。

「獄中」に興味を持ち始めたきっかけは、小学生の頃にたまたまテレビで見た『警察24時』。

「犯人として捕まるまでの過程はわかった。その人たちのその後の人生が知りたい」

このような気持ちが沸き上がり、家のパソコンで調べていくうちに「刑務所」というワードが引っかかりました。

しかし、「警察」「刑務所」だらけの検索履歴を見たお父さんから、小学生だった獄中マニアさんは「お前、本当大丈夫か?」と心配されてしまいます。

獄中マニアさんはこれ以降、約20年を「獄中」について調べることに費やしてきました。
 

知る人ぞ知る人気のイベント

獄中マニアさんは、獄中に関する本やDVDのコレクションを多数所持しているのはもちろんのこと、刑務所で行われる「矯正展」というイベントにも参加しています。

矯正展とは、サスペンスドラマで目にするような面会部屋を見たり、刑務所で出される食事が食べられたりするという、獄中マニアさんにとってはワクワクが止まらないイベントのこと。

「やってますやってます、刑務所で作られたものを売るという出店会もあります」と北野誠。

実際、獄中マニアさんも身の回りのものを刑務所の中で作られたもので揃えるという、コレクターでもあるんだとか。

「網走の布製バックとかね」と語る北野に、「府中刑務所もありますよ」とITジャーナリスト・井上トシユキ。

府中刑務所はカレーがおいしく、大阪の刑務所では2個100円のコッペパンが大人気で、即完売だったんだそう。

矯正展は知る人ぞ知る、人気のイベントであるよう。
 

「願います!」

「マニアですが、そもそも刑務所は罪を償う場所だという認識はあります」と獄中マニアさん。

実際に獄中の生活についていろいろな人から話を聞いていると、彼らはみな口を揃えて「地獄だった」と語るそうです。

例えば、

トイレに行くときもビシッと手を挙げて「願います!」と言わないと行かせてはもらえない。
声が小さい、手の角度がおかしいのも×。
刑務官に嫌われると願いを聞いてもらえないこともある。
手を洗う時も「願います!」と申請が必要。
などなど。

獄中では、とにかく何をするにも許可が必要なんだとか。

さらに、病気になっても、症状が重くないとなかなか診てもらえない、ドライヤーがなく髪の毛が長い人はカビが生えてしまうなど環境が悪く、二度と戻りたくないという人が多いと言います。

元受刑者に触れて、いろいろな学びがあったという獄中マニアさん。
 

数少ないお楽しみ「甘ショック」

獄中の数少ない楽しみといえば、やはり食事。

お正月にはおせちが並び、クリスマスにはケーキも出ます。

「やっぱり刑務所の中、一番食べたいもんは甘いもんですからね」と詳しい北野。

北野「甘いもんがないんですよ、基本」
井上「和菓子がめっちゃ喜ばれるって」

とある刑務所では運動会の後の夕食に甘いものがドーンと出るので、これは受刑者の間で「甘ショック」と呼ばれているんだとか。

このようにサプライズ的な食事や誕生日会があったりはするものの、獄中生活はやはり基本的に厳しいもの。

人間ドラマを垣間見れ、更生した人に触れて、心から応援するようになったという獄中マニアさん。

これからも獄中の調査を続けていきたいそうです。
 

気の合う男性求ム

「獄中をこれからも追っていきたい」と気合十分の獄中マニアさんですが、一つだけ悩みがあります。

それは「趣味は?」と聞かれてもなにも答えられないこと。

獄中を追い、全てを獄中に捧げてきた獄中マニアさん。

素敵なパートナーと巡り合うことができず、相変わらずお父さんが心配しているんだそう。

獄中マニアさんの今後の目標は「そんな私を受け入れてくれる素敵な方と出会うこと!」。

「気の合う方が来てくれれば」と願っているという獄中マニアさん。

「気になった方はぜひフォローしてください!」と、お願いした工作でした。
(minto)
 
北野誠のズバリ
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2019年06月15日11時09分~抜粋

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