北野誠のズバリ

打倒京都?奈良が観光地としてパッとしない理由

もうすぐやってくる夢の10連休。
「旅行に行きたいけれど、まだどこに行くか決めていない」という方、候補の1つに「奈良県」はいかがでしょうか。

大手私鉄の近鉄が2017年に始めた広告プロモーション、「わたしは、奈良派」が話題です。
昨年秋にはInstagramのアカウントも開設し、その知名度は上昇しています。

4月15日放送の『北野誠のズバリ』では、『Jタウンネット』の記事から、この「わたしは、奈良派」の広告を取り上げました。

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押しが弱い?奈良

「観光客が殺到している京都に対抗したのでは?」と注目を集めている、今回のプロモーション。

北野誠は最近、東京でもこのポスターを見かけたそうです。

「京都に比べたら押しの弱い奈良県人」と笑う北野と、「三都物語に入れてもらえなかった」と追い打ちをかけるITジャーナリスト・井上トシユキ。

1990年に開始されたJR西日本の観光キャンペーン「三都物語」は、京都・神戸・大阪が舞台でした。

「奈良どうなっとんねん!古都だけやったら奈良の方が古いやろが!こんなに京都に人来てるんだからさ、奈良にも来てもらおうや」と、近鉄の思惑を代弁する北野。

実際、奈良駅までは近鉄・京都駅から特急1本で行くことができます。
 

ホテルがない!

奈良といえば、観光の目玉はやはり奈良公園の鹿。

その他にも橿原神宮や春日大社、東大寺の大仏など、見どころは十分です。

それなのになぜ観光地としていまいちブレイクしないのか、北野がその理由を分析します。

「奈良の場合は、飲みに行って『奈良泊まろうか』にはなってないんですよね」

「奈良ホテル」という、伝統ある格式高いホテルの存在は認めつつも、それ以外の魅力的なホテルがないと北野。

「泊まるんやったら、大阪か神戸か京都にしたいなと」

これが、多くの人の本音なのかもしれません。
 

奈良推しの井上

ここで井上が、奈良の良さについて語ります。

「ただ奈良というのは、都であった時間が短いんですよ。なので、当時のものが荒らされずにそのまま残されているんですよね。遺構が荒らされないまま、そのまんま残ってて見られるんですよ。
歴史好きとか、いにしえの日本の風景をゆったり楽しみたい方には、京都よりも断然奈良をお勧めします。奈良の方がゆったりできます」

普段、出身地である京都・洛中の自慢ばかりしている井上のコメントだけに、説得力があります。

交通がやや不便と思われている奈良ですが、近鉄やJRを上手に使うことで、丸一日楽しめるそうです。

「奈良は、大陸から伝わっていた大昔のものをそのままの状態で見ることができる」が、「京都は、どこか作られてるところがある」と井上。

都の時間が長ければ長いほど、昔のものはどんどん失われてしまうというのです。
 
「京都だって、昔のものがそのままか残ってるかっていうと、そうでもなかったりするので。そういう意味では奈良っていうのは、通好みでいいですよ!」

井上は、本当に古いいにしえのものに興味がある人には、奈良がお勧めだと力説。

北野も「正直、奈良公園の鹿にエサをやるのは命がけ」とはしながらも、奈良にも目を向けてもらいたいと主張します。

「京都ばっかり注目されてね。JR東海の策略で『そうだ 京都、行こう』。あまりにも写真が綺麗なんでね。奈良の方もちょっとね、京都よりも流れる時間がゆったりしてますんで」

今まで京都に目が向いていた方に、ぜひ奈良もとお勧めする、関西出身の北野と井上でした。
(minto)
 
北野誠のズバリ
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2019年04月15日13時25分~抜粋

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