「1999年7の月、空から恐怖の大王が降ってくる」
このフレーズに聞き覚えのある方も多いのではないでしょうか。
これはそう、1973年のベストセラー『ノストラダムスの大予言』の一節です。
1999年夏、人類が滅亡してしまうというこの説は、当時のこどもたちを恐怖と混乱に陥れました。
この本の著者である作家・五島勉さん(89歳)が長い沈黙を破り、「こどもたちに謝まりたい」と謝罪したことが話題となっています。
4月13日放送の『北野誠のズバリサタデー』ではこの一件を取り上げました。
今さら感
五島さんがインタビューに応じたのは、7日のフジテレビの番組。
一大「世紀末ブーム」を作り上げた五島さんですが、「こどもたちには謝りたい。こどもも読むとは思っていなかったんですよ」と、当時のこどもたちに向けて謝罪しました。
新元号も決定し、これから新たな時代を迎えようとしている今。
まさかの「ノストラダムス」の話題に、「ちょっと"今さら感"があったんですが」と苦笑いの北野誠。
ITジャーナリスト・井上トシユキが当時通っていた東京・練馬区の小学校の学級文庫にもこの本があったというから驚きです。
はるか先の話ではあったものの、「1999年7月、いくつやねん」と自分の年齢を計算したという北野少年。
「人生40年か、俺は…」と考えてしまったといいます。
まさかの浜村淳
こどもたちにはこのように多大な影響を与えたものの、大人たちの間ではそれほど大きな騒ぎにはなっていませんでした。
『ノストラダムスの大予言』は、フランスの医師であり占星術師のノストラダムスが著した『ミシェル・ノストラダムス師の予言集』を、五島さんが独自解釈して出版した本。
その後、この本に関する検証が多くなされ、「フランス語の読みくだしが間違っている」「五島さんが勝手に解釈してる」など、大人たちは取り合っていなかったのです。
「謝ってはるけど、この人『続』とか『続々』とか、シリーズで出しはったからね!よう言うわ思います」と、五島さんの態度に思わずツッコミを入れる井上。
1作目の売り上げが210万部と、当時の出版業界では「オバケ」的な数字を叩き出した『ノストラダムスの大予言』。
「それに大阪の浜村淳さんが拍車をかけて」と、北野から意外な名前が飛び出しました。
あふれる説得力
「『ノストラダムスの大予言』の本を読んで、ものすごいそれを語って。
中学の時に深夜ラジオ聴いてた時に、『浜村淳さんが言うなら』ということで、浜村淳さんを信用した人間もいるだろう」というのです。
北野少年もその一人だったのかもしれません。
「あの語り口調で深夜、ノストラダムスの大予言を説明したら、みんなもう信用するする!」
そのあふれる説得力で全国のいたいけな少年少女を、さらなる恐怖に陥れてしまう当事者のひとりだった浜村さん。
やはり五島さんの謝罪には"今さら感"を抱いたのでしょうか?
冝保愛子の霊視
リスナーからの反響のおたよりです。
「僕も小学生の頃は『ノストラダムスの大予言』を信じていて、『どうせ31歳で死ぬから勉強なんてせんでええわ』と遊びほうけていたのも、僕に学がないのも、ノストラダムスのせいやと思ってるので、イタコにノストラダムスを呼んでもらって説教したいです」(Aさん)
「ノストラダムス悪ないんですよ。あれ、ノストラダムスそんなこと言ってないですから、元々」と、ノストラダムスを擁護する北野。
それでも同じようにノストラダムスを恨んでいる人は、日本中にいるかもしれません。
「五島勉さんの『ノストラダムスの大予言』の本、我が家にもありました。当時漫画しか読まなかった自分も読んでいた記憶があり、確か小学校でもみんな読んでてすごい話題になり、自分は勝手に『UFOの襲来説』を信じてました。
確か映画化されて、立ち見が出るほど満員やった気がしますね。
ちなみに余談ですが、数年後冝保愛子さんがあるテレビ番組でノストラダムスを霊視してました」(Bさん)
霊視の結果が気になるところ。
「もう、どっちもどっちですけどもね。どっちもどっちやな」と、思わずボヤいた北野でした。
(minto)
北野誠のズバリ
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2019年04月13日09時13分~抜粋