脳の老化は静かに進んでいくと言われれています。
老化の証拠は普段の言動や行動、ふとした仕草にも表れているようです。
例えば、会話の中でつい「あれ」とか「あの」を多用してしまう。
独り言が増えた。
カラオケで歌う曲はほぼ決まっている、などなど。
日々の生活の中でも脳の老化のサインは出ています。
4月9日放送の『北野誠のズバリ』では、『日刊ゲンダイ』の記事から「脳の老化を防ぐ方法」を取り上げました。
「あの人誰だったっけクイズ」
50歳を超えると、会話の中で「あれ」や「あの」が増えてくるという北野誠。
実際、北野の自宅の近所の居酒屋では、「スマホで検索せずに『あれ』を追及する」というゲームが流行ってるといいます。
有名人の名前が思い出せない場合に発動するのが、「あの人誰だったっけクイズ」。
その人に関するワードだけを頼りに、そこにいる皆で誰なのかを連想するクイズで、先日は「五月みどりさん」を思い出すまでにかなり時間がかかったと明かす北野。
佐藤実絵子の母も、「あの人に似てるよね、ほらあの人!ドラマに出てた!」という薄い情報だけ出してくるため、一体誰のことを指しているのかを当てるのは、非常に難しいと嘆く佐藤。
脳を刺激しよう
冷蔵庫を開けながら「俺は今、何を取りに来たんだ」と思ってしまうこともよくあるという北野。
「脳の老化はちょっとずつちょっとずつ。前日より次の日の方が衰えて行ってるわけですから…」と悲しき現実を見つめます。
ボケない方法としては、まず歩くこと。そして脳を使うこと。
例えば、財布の中をパッと見た時に「どの硬貨が何枚あるか」を瞬間で認識する訓練も、脳にとってはよい刺激となります。
「カラオケで同じ曲ばかりを歌う」ことがなぜ脳の老化につながるのかというと、やはり脳が刺激されないから。
「懐かしい歌をやっちゃうから。刺激がないから。新しいことを覚えよう、新しいことをしようとすると刺激になるから、脳の老化が防止できるっていうことなんですよね」と北野。
「確かに、いかにおつりを少なくするか。ちょっと考えたりするのは大事ですよね」と佐藤も納得です。
手書きでも結局忘れる
『京都ぎらい』(朝日新書)の著者である井上章一先生は、原稿を手書きで書かれているそうです。
しかし先生いわく、「パソコンやスマホを使ってる人は漢字を書かなくなるから忘れるっていう説がありますけど、手書きでずっと書いてる私でもやっぱり忘れていきます」とのこと。
「忘れんねん!結局忘れんねやーと思って」と、驚いたという北野。
脳を老化させないためには、脳に毎日なにかしらの刺激を与えることが大切です。
ウォーキングでも、毎日同じところばかりを歩くのではなく、数駅移動するなど、歩く場所を少し変えてみる。
駅からどうやって歩いてきたかを脳に覚えさせることも、トレーニングになるそうです。
キャッシュレス化で老化?
「なんで年寄りが『水戸黄門』大好きかっていうたら、何も考えんでもわかってるから」と北野。
予定調和は確かに安心感を与えますが、脳への刺激にはつながりません。
「確かに。逆に今年の大河ドラマ、クドカンさんのやつだから、お年寄りの人が付いていけない…」と思い出した佐藤。
「話の展開が早くて、時代が飛んだりするから。それで苦戦してるんじゃないかとかいわれてるけど…」
実は、老化防止の観点からすると、今年の大河ドラマは最適といえるのかもしれません。
佐藤「キャッシュレス化とかダメじゃないですか」
北野「いやでも、日本はキャッシュレス化に進みますからしょうがないです」
佐藤「脳の刺激が減っていきますね」
北野「自分で刺激を与えていかないといけない」
キャッシュレスは便利な反面、老化防止という観点からすると残念なこともあるようです。
かわいい子への執念
ここで北野が、老化しない人の一例を挙げます。
「東新町の交差点のファミリーマート。あそこ、かわいらしい女の子が結構在籍してる」
と、ITジャーナリスト・井上トシユキと大いに盛り上がったという北野。
これれを聞きつけたTディレクターは、なんとわざわざそのファミリーマートに女の子をチェックするためだけに訪れたというのです!
北野「あれは脳に刺激を与えてるんですよ」
松原「大事なことですね、それはもう。モノ作りする人間としては」
佐藤「すごいなぁ、すごい執念!」
このバイタリティーが、脳の老化防止には大切であるようです。
(minto)
北野誠のズバリ
この記事をで聴く
2019年04月09日13時15分~抜粋