2009年に大阪に登場し、徐々に増えているのが「ファーストキャビン」というホテル。
『ITmedia ビジネスオンライン』の記事によると、ファーストキャビンの部屋は昔のカラオケボックスのような2畳弱から3畳の広さで、価格は1泊4,200円~7,700円。
部屋と通路を隔てるのはスクリーンカーテンだけ、という簡易的なホテルです。
12/8の『北野誠のズバリ』、「本日の蔵出しトピックス」のコーナーで取り上げたのは、このファーストキャビンについて。
既存のビルなどに“キャビン”というコンパクトな部屋を並べるだけでホテルになることから、ホテル不足が叫ばれている今、救世主の箱になるかもしれません。
まるでオシャレなカラオケボックス
「カプセルホテルのようでカプセルホテルでない、ベンベン。ビジネスホテルのようでビジネスホテルでない、ベンベン。それは何かと尋ねたら、ああファーストキャビン、ファーストキャビン、ファーストキャビン、っていうことですね」と、北野誠。
北野はこのファーストキャビンの写真を見た時に、「あら?これ、昔のカラオケボックスやん」と思ったんだとか。
コンパクトな空間なのに快適に過ごすことができるという工夫がされていて、カプセルホテルと違ってちゃんと立つことができる高さが確保されています。
テレビ・Wi-Fi・天井照明、アメニティなど必要なものは全て揃っていて、ロビーもフロントもオシャレなデザイン。
トイレや大浴場も共用ではありますが、清潔が保たれています。
このファーストキャビン、なんと女性客が半分ほどを占めているそうで「ここがビジネスホテルと少し違うところ」と北野。
トイレと大浴場と空きスペースでOK
ビジネスホテルよりも安く、カプセルホテルよりも高級な印象の「ファーストキャビン」。
ビジネスホテルを作る場合、法律上部屋に窓が必要となるため、建物の窓側にしか部屋を作ることができません。
さらに、浴槽やトイレといった水回りを作る費用もかさむため、ビジネスホテルを建てる場合は初期費用がかなり必要になってしまいます。
一般的なビジネスホテルは、ユニットバス・トイレ・ベッド・机を部屋に設置するため、13㎡ほどの広さが必要となってしまいますが、ファーストキャビンの部屋はわずか4.4㎡。
トイレと大浴場がある場所にキャビンを運んできて、空いているスペースに設置するだけで、そこにホテルを作ることができます。
つまり、初期費用がかなり抑えられるというわけです。
ホテル不足の救世主に
海外からの観光客の増加に伴い、ホテル不足が叫ばれる昨今。
「ユニバーサル・スタジオ・ジャパンができてから、ビジネスホテルすっごい高いよ。ビジネスで、よくあるチェーン店のホテルやのに、1泊で9,000円とか10,000円します」と北野。
特に週末になると1泊1万円を超えてきますが、それでもなかなか予約が取れないといいます。
北野いわく「ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの力ですけど、難波行ったら中国人と韓国人と東南アジアの人が山のようにいてますから。難波の街、日本人の方が見つけるの大変ですもん」とのこと。
難波はアジア人の"るつぼ"となっているようです。
片山淳子も「えっ?私中国に旅行来たん?って思うくらい。全部外国語なんですよね」と納得。
ファーストキャビンについての記事を読んだ時に「うわっ!そう言えば今、京都駅前でこれ作ってるでぇと思った」という北野。
駅前の空き地にキャビンが並んでいるのを見たんだそう。
少ない予算で、限られたスペースを有効に活用できるファーストキャビンは、ホテル不足を救う救世主となるかもしれません。
「これからはひょっとしたらこれが主流になっていくのかもしれないと思ってみたりしますね」と、これからのホテル業界を予測する北野でした。
宿泊者は語る
番組後半、実際にファーストキャビンに宿泊したというリスナーからおたよりが届きました。
「大浴場やシャワールームもあって、寝るところのキャビンはカプセルホテルとは思えない広さですよ。男ですけど出張の時、結構泊まってます。受付のキャビンアテンダントさんの制服もとてもかわいいです」(Aさん)
「名古屋駅西のファーストキャビンは2階建てなので立てませんが、その分安いですよ。東京から歩けるファーストキャビンは浴室が1つだけであとはシャワールームでした」(Bさん)
大浴場があり、客室は清潔でビジネスホテルよりも格安。
受付のお姉さんのキャビンアテンダント風の制服も目の保養になり、いいことづくめ。
宿泊費を節約して他の部分にお金をかけたい、でも安かろう悪かろうはイヤ、という人が増えてきた今だからこそ、選ばれるホテルであるといえそうです。
(minto)
北野誠のズバリ
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2017年12月08日13時23分~抜粋