昔の人たちの口癖でよく聞くのが「もったいない」「まだ使える」といった言葉。
現代は物が溢れかえっていて、すぐに買うことができます。しかし、近年は物を大切にする人たちが確実に増えてきました。
5月19日放送の『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「SDGsのつボ」コーナーでは、リスナーが日常で取り組んでいるごみ削減とSDGsの関係について紹介されました。
埋め立て地も掘り起こす?
リスナーから産業廃棄物についての投稿をつボイが紹介します。
「私の会社では、電子部品等の組立・製造から出荷まで行っています。しかし、品質管理や組み立て段階で、不良品・余剰部品がたくさん出てしまうのです。
産業廃棄物として捨てる前に、分解・分別・リサイクル可能なものは専門業者に回収してもらい、特に金属などは有価なのでとても大切な作業。これらの作業ってSDGsですね」(Aさん)
「単なるごみ片付けではなく、環境や社会に対する貢献だと考えている」というAさんのおたよりに、小高直子アナウンサーも共感。
昔は、そのまま埋め立て地へ廃棄することも多かった産業廃棄物。
最近では、埋め立て地に埋まったごみを宝の山だと考え、掘り起こして分別する動きもあるそうです。
企業は規模が大きいため、排出されるごみも多くなりがち。分別・リサイクルに取り組む企業が増えれば、どんどん地球がキレイになっていくでしょう。
終活でリサイクル
続いては、終活でリサイクルに取り組むリスナーの投稿です。
「僕の母親は86歳で一人暮らし。母の家で、荷物の整理・発掘作業を進めています。
よくここまで溜めたな…と思うくらいのポケットティッシュや箱に入った食器類に砂糖20kgなどが出てきました。
ポケットティッシュは我が家で使いますが、砂糖は使い切れないためおすそ分け。食器類はフリマアプリの「メルカリ」で出品。まだ使える家電は人にあげたり、我が家で使ったりしています。物を譲って無駄にしないということはSDGsに繋がると思っています」(Bさん)
つボイと小高も感心したように「終活もSDGsに繋がるんですね」とコメント。
まだ使えるものは、必要としている人に譲ることで無駄しない。
ごみ削減につながっていると実感したBさんの投稿に「意外な視点でしたね」と話します。
パンツが雑巾に!?
続いてのおたより。
「昔『もったいない』が口癖だった大正生まれの祖母は、使い古しのタオルや衣類でよく雑巾を作っていました。ある日のこと、床の雑巾がけを言いつけられた私に手渡された雑巾は、四角ではなく変な形をしていました」(Cさん)
雑巾は長方形をしているものが一般的。Cさんがよく見ると、雑巾の正体は父のブリーフを二つ折りにして手縫いされたものでした。
思わず「こんな雑巾、嫌だ!捨てて!」と言ってしまったというCさん。祖母に「もったいないことを言うな」と怒られたんだとか。
雑巾の正体に、苦笑いするつボイと小高。
最終的に「でも、洗濯したものを雑巾にしているんだから大丈夫!」という結論で一致していました。もったいない精神も、ここまで徹底するとごみをゼロにするのも夢ではないかもしれません。
リスナーも、日常の中でできる身近なことから少しずつ取り組んでいるごみ削減。
今日はもったいない精神から取り組むSDGsの紹介でした。
「SDGs(エスディージーズ)」とは、「誰一人取り残さない」という考えに基づき、誰もが人間らしく生きる環境を作るため、国連で採択された17個の持続可能な開発目標のこと。
『つボイノリオの聞けば聞くほど』「SDGsのつボ」コーナーは、小高直子アナウンサーが一見難しそうなSDGsについて、わかりやすく説明しています。
(葉月智世)
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2021年05月19日11時34分~抜粋