「笑う」という行為そのものは素晴らしいことですが、時と場合を選ぶものでもあります。
情報を正しく伝えることが求められるアナウンサーにとって、ニュースを読む時に笑ってしまうのは御法度。
とはいえアナウンサーも人間。どうしても笑いを止められないこともあるようです。
1月18日放送の『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、リスナーが見た「初夢」の話題から、つボイノリオと小高直子アナウンサーが「笑ってはいけない時に笑ってしまった」苦い思い出を語り合います。
笑いが止まらず始末書
「初夢を見ました。テレビを見ておりましたら、小高さんがニュースを担当していましたが、途中から笑い始めてしまいました。一生懸命立て直そうとしますが、どうしても笑ってしまってとうとう最後まで笑いながらニュースを読むという。それを見ながら僕も笑ってました。『小高さん、この後叱られるやろな』と思っていたら目が覚めました」(Aさん)
「何のニュースを読んだら笑いが止まらなくなったんでしょうね(笑)」と、小高はすでに笑いが止まりません。
「あんたもあったでね、前」と指摘するつボイに、「ラジオでね、笑いが止まらなくなって。申し訳なかったですよ」と振り返る小高。
「えらい怒られましたよ。始末書書いたがな」と、小高は苦い思い出を告白します。
「な~む~あ~み~だっ、ぶーーー」
ここで「不謹慎を承知でしゃべりますよ」とつボイが語ったのは、お葬式でのできごと。
お坊さんが唱えるお経が「な~む~あ~み~だっ、ぶーーー」と、なんともクセの強いものだったというのです。
「ぶーーー」に反応したつボイの妹は、「くっくっく」と忍び笑い。
「終わったかな?」と安堵したつボイでしたが、何度も繰り返される「な~む~あ~み~だっ、ぶーーー」。
「何回リフレインするんやろ。葬式やで。妹が肩をふるわせてて、私は『パン』と叩いて」
妹を叩くことによって、なんとか自らの笑いを紛らわせていたつボイ。
それで妹の笑いは止まりましたが、今度はつボイの笑いが止まりません。
それにつられてまた妹も笑いだすという悪循環が続いたという話です。
「そんなアナウンサー時々いますよ」
この話を聞いていた小高が、「私が会社に反省文を書かされた時だって、つボイさんがめちゃめちゃ私の目の前で肩をヒクヒクさせながら笑いをこらえてるのが、それがおかしかったんですよ!」と攻撃開始。
どうやら小高の笑いは、つボイの笑いによる「つられ笑い」だったようです。
「私出て行ったやん。その姿もおもしろいんやろ?ここにおったら俺の笑い声が入るからって出て行った。その姿も笑えるんやな」と、つボイ。
つボイこそが、笑ってはいけない場面で最も笑いを抑えられない人種のよう。
自分が原因だったことは棚に上げて、つボイは「そんなアナウンサー時々いますよ」と小高をなぐさめます。
本願寺のお葬式は要注意!
「笑いはこういう時に不謹慎だと言われますが、涙でちょっと詰まってしまうのは許されるんですよ!」と視点を変えるつボイ。
笑いも涙も同じ人間の感情。それなのになぜ笑いだけが責められるのかと納得がいかないようです。
小高「それは皆が『そうやな。これは悲しいよな、感動したよな』って共有できる」
つボイ「『なむあみだっ、ぶー』は私と妹しか共有でけへんもんやからあかんのやろな」
小高「共有できるとね(笑)」
つボイ「葬式で泣いてるのは怒られへんもんね」
小高「そうだよ。感情を共有できるかどうか」
「これから皆さんも葬式に行く時は。本願寺の時はちょっと気を付けていただいて」とリスナーにアドバイスを送るつボイでした。
(minto)
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2021年01月18日10時02分~抜粋