多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

誰でも使える?肥満症の新薬「ウゴービ」が保険適用に

肥満症の新しい薬「ウゴービ」が保険適用で発売されることになり、話題となっています。肥満症とはそもそもどういった病気なのでしょうか?

3月4日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』(CBCラジオ)では、春日井市民病院の元院長 渡邊有三先生から、肥満症と「ウゴービ」について話を伺いました。

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肥満症の定義とは

日本では、体重を身長で2回割って求める体格指数「BMI」が25以上の場合を「肥満」としています。

肥満になると高血圧、糖尿病、脂質異常(高コレステロール血症)、心筋梗塞などが起こりやすくなります。これらの病気がひとつでも出ていたら、「肥満症」と定義されるというわけです。

糖尿病を放置することで腎臓も悪くなり、心筋梗塞にもなりやすくなります。ひとつの病気が順番に重なることを防ぐため、肥満の抑制が大切です。

近代人が肥満になりやすい理由

肥満症の治療方法としては、とにかく体重を落とすということ。出入りの調整が必要ということです。

歳をとって動かなくなるとエネルギーを使わなくなり、基礎代謝も下がります。出口がないところに入口から大量の食べ物が入ると肥満になってしまいます。

近代人はどうしても肥満になりやすいのです。

体重調整において、ウォーキングはかなり有効な運動です。食事を取った後に少しでも散歩をすることが、最も大切だそうです。

糖尿病の画期的な治療薬

肥満症の改善薬「ウゴービ」が保険適用となりました。

人間は食べ物を食べると、小腸と大腸から「インクレチン」という物質が出ます。これにより、膵臓からインスリンが出て吸収された糖分を代謝します。

このインクレチンの中にある「GLP-1」が、消化管の運動と食欲の中枢に対する抑制の効果があると判明しました。

「ウゴービ」は、糖尿病の画期的な治療薬としてすでに使われているもの。

この薬を使うと、脳にある「GLP-1」の受容体に作用して、食欲が落ち、体重が減り、糖尿病が改善するという良好な効果があることがわかっています。

これを肥満症の人にも広げて使ってみては、ということで保険適用となったそうです。

薬を止めるとリバウンド

この薬は消化器症状が非常に強く出るため、少量から始めて一定量にしていきます。

痩せる効果は欧米ですでに証明されていますが、薬を止めるとすぐにリバウンドしてしまいます。「ウゴービ」は良い薬ですが、万能薬ではないそうです。

医師の処方に基づく薬なので、薬剤店で気軽に買えるものではありません。

インターネット上では保険診療外で自由に売買している人もいて、実際に糖尿病の患者に使う薬がなくなってしまったこともあったそうです。

病院選びが大切

日本の厚生労働省は肥満症に対する使用をためらっていましたが、生産が十分回復してきたこともあり、保険適用が決定しました。

しかしまだまだ処方できる医療機関が限られているため、町の開業医ですぐにもらえるものではないようです。

高度の肥満や病気がある、糖尿病専門医がいる、栄養士が指導しても体重が落ちないなど、この薬の処方には数多くの条件があるため、病院を選ぶ必要があるということです。
(minto)
 
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2024年03月04日07時19分~抜粋

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