多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

グッと巻き付いてギュッと締める?「ナマズ」の意外な産卵方法

『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』(CBCラジオ)、毎週木曜日の「愛ちゃんと木村先生」は、加藤愛アナウンサーが、三重大学名誉教授でおさかな博士の木村清志先生から魚に関するあれこれを学ぶコーナーです。

2月29日放送のテーマは「ナマズ」。今回はその見た目や、意外な産卵方法、そして食べ物について教えてもらいました。

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ナマズといえばヒゲ4本

日本にはナマズ属のナマズが4種類います。日本中どこにでもいる「ナマズ」、琵琶湖の固有種の「ビワコオオナマズ」と「イワトコナマズ」、中部地方だけに生息する「タニガワナマズ」です。

大きいもので60センチ~80センチ。中でも「ビワコオオナマズ」は1mを超えるものもいるそうです。

まずはそんなナマズの「見た目」から。

ナマズには有名なヒゲがあります。大人になると上あごと下あごに2本ずつ、合計4本生えてくるそうです。

頭は背中とお腹方向に押し付けられたような平べったい感じ。身体は細長いものの、後ろの方は左右に平べったくなっているといいます。

頭は大きく黒っぽい色をしています。背びれは小さく身体の前の方にありますが、尻びれは逆に長く尾びれまで続いています。

メスの体に巻き付くオス

大きく平べったい頭に4本のひげ、そして長い尻びれ。木村先生のお話によると、本物のナマズは普段イラストで見るナマズとほぼ同じということのようです。

そんなナマズは流れの緩やかな場所を好むため、中下流の川、湖、沼、用水路、田んぼに生息しています。

繁殖期は5月~6月の初夏の頃。用水路から田んぼの中に入り、その中の浅い場所でこどもを産みます。

この時、オスがメスの身体に巻きつくという独特な行動を取るそうです。

木村先生「グッと巻き付いてギュッと締めて、産卵させるんです。そういう乱暴なことをしますね(笑)」

これはドジョウも同じなのだそう。

生きたカエルでナマズ釣り

ナマズは夜行性。昼は穴の中でじっとしていますが、夜になると出てきて何でもむさぼり食べるといいます。

木村先生「小魚を食べたり。カエルなんかもよく食べるっていいますね。水面にいるカエルをガボーっと食べる」

ナマズ釣りの人は、カエル型の疑似餌を投げて釣りをするそうです。昔はカエルに針を刺して、ピョコピョコと水面を飛ばせてナマズを釣る方法もあったのだとか。

木村先生も子どもの頃に岐阜でカエルを使ってナマズ釣りをしたことがあるそうですが、この時は全く釣れなかったそう。

肉食で貪欲な魚

口が大きいナマズは、肉食で貪欲な魚。

木村先生「口が大きいですからね。あごに歯があるんですけども、比較的小さな先の尖った歯が食道の方に向いて何列かであります」

ナマズにパクっと食べられてしまうと、もう逃げられないようです。

多田「結構獰猛なんですね。自分よりも身体の小さい、淡水にいる小魚とかカエルをどんどん食べちゃうわけですね」

加藤「肉食で貪欲に食べる、ということで。ちょっとビックリしました」

ナマズはイラストで見るかわいい姿とは裏腹に、大きな口と尖ったたくさんの歯で何でも食べる肉食の魚のようです。
(minto)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2024年02月29日08時32分~抜粋

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