寒い時期がまだまだ続いていますが、今週13日以降は広い範囲で温かくなるという予報が出ています。
春に向けて温かくなってくると、花粉が飛び始める時期となります。
2月9日放送のCBCラジオ『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、気象予報士でもある沢朋宏アナウンサーが、花粉予報に関する質問に回答します。
花粉の季節到来! 「飛散開始日」はどうやって決まる?
国の花粉調査が廃止された理由
「天気予報で花粉飛散開始日という言葉を聞きますが、花粉の飛散が始まったというのは、誰が何をもって決めているのでしょうか」(Aさん)
桜の開花日は基準となる木の状態から決まりますが、花粉の場合は敏感な人が鼻水やくしゃみがし始めたら開始日とする、というわけではもちろんありません。
環境省では20年以上に渡り、全国で花粉の飛散状況調査を実施していましたが、2022年をもって調査が終了しました。
まだまだ花粉症になる人は多いのに、なぜ調査が終わったのでしょうか?
環境省の発表によれば、花粉に関する調査は気象情報を扱う民間企業や各地の自治体で独自に観測しており、事務事業の集中と選択、限られた予算で実施する事業を絞った結果、その必要性が薄れたとのことです。
日本は南北に長く、北海道と沖縄では対象となる木が異なるため、地元の自治体で調査した方が効率的といえます。
桜の開花日は基準となる木の状態から決まりますが、花粉の場合は敏感な人が鼻水やくしゃみがし始めたら開始日とする、というわけではもちろんありません。
環境省では20年以上に渡り、全国で花粉の飛散状況調査を実施していましたが、2022年をもって調査が終了しました。
まだまだ花粉症になる人は多いのに、なぜ調査が終わったのでしょうか?
環境省の発表によれば、花粉に関する調査は気象情報を扱う民間企業や各地の自治体で独自に観測しており、事務事業の集中と選択、限られた予算で実施する事業を絞った結果、その必要性が薄れたとのことです。
日本は南北に長く、北海道と沖縄では対象となる木が異なるため、地元の自治体で調査した方が効率的といえます。
花粉量の測り方
では、花粉飛散開始日はどのようにして決められるのでしょうか?
理科の授業などで使われる薄い小さなガラス板のプレパラートを外にしばらく置いておき、翌日に回収して顕微鏡で見るのが昔からとられている手法。
1平方cmあたり1個の花粉が2日連続で観測されたら、飛散開始日としています。
たった1個とは言え、一畳に換算するとなんと1万6千個以上にものぼります。
これぐらいの量が飛び始めたら、花粉症の方は鼻がむずむずし始める時期ということになります。
その他にも、空気中に含まれる花粉を機械で観測する花粉観測機というものもあるそうです。
理科の授業などで使われる薄い小さなガラス板のプレパラートを外にしばらく置いておき、翌日に回収して顕微鏡で見るのが昔からとられている手法。
1平方cmあたり1個の花粉が2日連続で観測されたら、飛散開始日としています。
たった1個とは言え、一畳に換算するとなんと1万6千個以上にものぼります。
これぐらいの量が飛び始めたら、花粉症の方は鼻がむずむずし始める時期ということになります。
その他にも、空気中に含まれる花粉を機械で観測する花粉観測機というものもあるそうです。
どの情報を見れば良い?
ただ、昔ながらの方法で花粉を確認する測り方では、翌日にならないと結果がわかりませんので、リアルタイムでの状況がわかりません。土日などを挟むと3、4日前の情報になってしまいます。
沢によれば、現在テレビ、ラジオやネットなどでは、実際の飛散量ではなく、気温などから予測された情報が伝わっているとのこと。
特に花粉症の方はそれを基に対策を立てるのが良いとアドバイスしました。
なお、花粉の飛散状況は一部の自治体で観測されていて、公式サイトで情報が提供されていますので、気になる方はチェックしてみましょう。
(岡本)
沢によれば、現在テレビ、ラジオやネットなどでは、実際の飛散量ではなく、気温などから予測された情報が伝わっているとのこと。
特に花粉症の方はそれを基に対策を立てるのが良いとアドバイスしました。
なお、花粉の飛散状況は一部の自治体で観測されていて、公式サイトで情報が提供されていますので、気になる方はチェックしてみましょう。
(岡本)
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