多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

災害時に力を発揮!身の周りの「公衆電話」を確認しよう

携帯電話の普及により、今ではめっきり数が減ってしまったのが公衆電話。
都心では見られなくなったものの、現在も道路沿いの歩道などで見かけます。

1月30日放送のCBCラジオ『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、この「公衆電話」の現状についてCBC論説室の石塚元章特別解説委員が紹介しました。

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公衆電話は10万台余

多田「意外に公衆電話ボックスがありますよね」

石塚「公衆電話は第一種と第二種というのがあります。街角など誰でも使えるところに置いてあるのは第一種です。この数を一定数キープすることが法律で決まっています。災害時など緊急時に強いからです」

多田「むかし駅にあった、緑の小さい箱型の公衆電話は少なくなりましたね」

石塚「あれは第二種です。ビルとかオフィスとか限られたところにあって、誰でも使えるけど、道路にあるわけじゃないからパッとは気付かないです。

いま公衆電話は10万台ちょっとですが、主に第二種が減っています」

停電でも使える

多田「公衆電話が災害時に強い、とはどういう意味ですか?」

石塚「ひとつは原則として停電時で使えます」

多田「家など照明用に電線が張り巡らせているものは停電時には使えませんが、公衆電話はまったく別の回路で電力が来ているんですか?」

石塚「NTTの方から電気が別回線で来ているので、一般の電気がダウンしても、これは使えます」

多田「その地域が停電状態でも公衆電話は使えるということですね」

災害時は無料に

石塚「もうひとつ、災害時には通信規制がかかります。被災地から、被災地への電話に抑えがかかります。
公衆電話はその枠とは別に優先的に使えるようにしましょうということで、通信規制の対象外です」

多田「被災地にかけてもつながらないことが多いですが、公衆電話は他の電話より優先的につながるんですね?」

石塚「あと公衆電話は有料ですが、災害時には無料化措置をとることもあります」

1キロ四方に1台

多田「電話ボックス型の公衆電話は法律で必ず一定数設置しないといけない。これはどういう決まりですか?」

石塚「通信事業法というのがあります。何キロ四方に1台置くようにしなさい、という義務付けです。現状、都市部は1キロ四方に1台くらいのイメージです。地方なら2キロ四方でいいです」

多田「そのくらいの量の電話ボックスがあるんですね」

石塚「今はそれよりまだ台数が多いです。2022年にルールが緩和されて、それまでは500mに1台でした。いま減らしつつあります。
公衆電話は維持管理が必要で赤字なんです。でも災害を考えると一定数置いておかないといけません」

多田「その場所を覚えておくといいですね」

いざという時、避難所には「災害時特設用公衆電話」が設置されます。
災害に対して、公衆電話はかなり対応がきっちりされているということです。
(みず)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2024年01月30日07時18分~抜粋

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