多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

商品名を変えたら売上げ10倍!ネーミングの重要性

1月13日は「ピース記念日」です。1946年(昭和21年)1月13日、大蔵省専売局がタバコ「ピース」を発売したことに由来しています。
この「ピース」という名は、戦後間もない時期に平和を願って付けられたそうです。

1月12日放送のCBCラジオ『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、CBC論説室の石塚元章特別解説委員が「ネーミング」にまつわるエピソードを披露します。

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「お~いお茶」昔の名前は?

商品自体の質や性能、価格は大事ですが、ネーミングによって売り上げが左右されることもあります。

例えば、伊藤園では『缶入り煎茶』という名で缶入りのお茶を発売しました。
当時としても画期的な商品でしたが、あまり売れませんでした。
ところが商品名を『お~いお茶』に変えた途端、売り上げがなんと6倍に増えたそうです。

また雪印メグミルクの『さけるチーズ』は、『ストリングチーズ』という商品名から変えたところ、売り上げが10倍に増えたそうです。

『明治おいしい牛乳』や『サントリーの天然水』と同様、商品の特性がわかりやすくて伝わりやすい商品名がヒットにつながるようです。

短い名前でわかりやすく

商品名だけではなく企業名を変えるケースもあります。

以前富士重工業と名乗っていた会社は、現在SUBARUとなっています。
「SUBARU」はもともと富士重工業で作っていた自動車のブランド名でしたが、2016年に会社名に採用しました。

会社名よりもブランド名の方が知られていたために、そちらを会社名にするというケースはよくあります。

また、浸透しやすいように短い名前に変えるというケースもあります。
例えば東京通信工業は現在のソニー、早川金属工業研究所はシャープ、福武書店はベネッセと名前を変えています。

名前の変更でイメージが変わる

一時期銀行の名前がよく変わりました。
合併によるケースもありましたが、相互銀行から普通銀行に変わる際に話題となったのがトマト銀行。
地名などとは無関係の名前を付けるはしりとなりました。

また大学の名前も時代に合わせて変わるケースがあります。

かつて幾徳工業大学という名前だった大学は、現在、神奈川工科大学になっています。
幾徳がやや読みづらいということや、地名をつけた方がわかりやすい、工業大学ではなく工科大学とすることで、さらに広い分野のイメージがつくという理由があったようです。

また鎌倉女子大学は、京浜女子大学という名前でしたが、鎌倉のブランドを強調し、あえてエリアを狭めた名前にしたところ、受験者数が伸びたそうです。

最後に石塚は「名前のない物というのはないので、ネーミングはすべての始まりで、大事な作業だということ」とまとめました。
(岡本)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2024年01月12日07時19分~抜粋

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