元日に発生した能登半島地震。日に日に大きくなる被害について連日報じられています。
津波の恐ろしさを知らしめた東日本大震災と比較し、今回の地震によって発生した津波はどのようなものだったのでしょうか?
1月5日放送のCBCラジオ『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、『気象予報士でもある沢朋宏CBCアナウンサーが、能登半島地震で発生した津波について解説しました。
実は津波の被害も大きかった能登半島地震、東日本大震災との違いは?
大きな津波が来ていた
能登半島地震が発生して間もなく大津波警報が出たことで、津波に対する注意が呼びかけられました。
しかし一夜明けて火災や建物等の被害が多数報じられたことに比べると、津波に関する報道はあまり多くありませんでした。
「これも東京と地方の格差の一段面かもしれませんが」と前置きする多田しげお。
多田「能登半島の先端、特に珠洲市などの詳しい状況がなかなか入ってこなかったんですが、やっとこさ4日や5日朝からようやくわかってきた」
地元の方がSNSにアップした映像などが報じられるようになったことで、大きな津波が来ていた場所があったことがわかりました。
しかし一夜明けて火災や建物等の被害が多数報じられたことに比べると、津波に関する報道はあまり多くありませんでした。
「これも東京と地方の格差の一段面かもしれませんが」と前置きする多田しげお。
多田「能登半島の先端、特に珠洲市などの詳しい状況がなかなか入ってこなかったんですが、やっとこさ4日や5日朝からようやくわかってきた」
地元の方がSNSにアップした映像などが報じられるようになったことで、大きな津波が来ていた場所があったことがわかりました。
今回の津波のパターンは
この放送があった5日朝の時点では、津波を研究している学者の間で「今までとパターンが違う」との意見が出ているようです。
今までの津波とは何が違うのでしょうか?
東日本大震災の時は震源が陸地から遠く、沖の方から徐々に高い波が迫ってくることがわかるものでした。
ところが、今回の能登半島地震は震源がほぼ海岸で、陸地と海との境目となる場所。
しかも、名古屋など広い範囲で地面が揺れる規模の大きなものでした。
そのため海岸あたりの海底自体が揺れ、水面がそのまま盛り上がる形の津波となったようです。
実際に発災直後の潮位計の記録でも、だんだん潮位が上がってきたというよりも、全体的に上がっていたとのことです。
今までの津波とは何が違うのでしょうか?
東日本大震災の時は震源が陸地から遠く、沖の方から徐々に高い波が迫ってくることがわかるものでした。
ところが、今回の能登半島地震は震源がほぼ海岸で、陸地と海との境目となる場所。
しかも、名古屋など広い範囲で地面が揺れる規模の大きなものでした。
そのため海岸あたりの海底自体が揺れ、水面がそのまま盛り上がる形の津波となったようです。
実際に発災直後の潮位計の記録でも、だんだん潮位が上がってきたというよりも、全体的に上がっていたとのことです。
富山湾特有の原因?
もうひとつ、今回の津波のパターンが違う理由に、富山湾側の海が深いことがあるようです。
富山湾は能登半島の東側にありますが、今回は4mを超える津波が到達したという分析結果があります。
津波の浸水範囲はかなり広く、家屋はもちろんのこと、漁港でも大きな被害を受けています。
沢「富山湾は三河湾や伊勢湾とはスケールが違うんですよね。そこでは津波が複雑に伝搬し合うのか。ぶつかって音のように反響するといわれていますので、どのような影響が出てしまったのかは、今から研究というところだと思います」
地元の方の証言では「あっという間に津波が来た」とのことで、やはり今回の津波は東日本大震災の時とはパターンが異なるようです。
(岡本)
富山湾は能登半島の東側にありますが、今回は4mを超える津波が到達したという分析結果があります。
津波の浸水範囲はかなり広く、家屋はもちろんのこと、漁港でも大きな被害を受けています。
沢「富山湾は三河湾や伊勢湾とはスケールが違うんですよね。そこでは津波が複雑に伝搬し合うのか。ぶつかって音のように反響するといわれていますので、どのような影響が出てしまったのかは、今から研究というところだと思います」
地元の方の証言では「あっという間に津波が来た」とのことで、やはり今回の津波は東日本大震災の時とはパターンが異なるようです。
(岡本)
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