多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

2023年を振り返る。日本の社会情勢はこんなことがあった!!

今年もあとわずかです。政治経済から日々の生活に関わることまで、2023年も様々なことがありました。

12月26日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、CBC論説室の後藤克幸特別解説委員が2023年の日本国内の社会情勢一般について振り返りました。

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コロナが5類に

まず最も社会が大きく動いたのは、感染症法における新型コロナウイルス感染症の位置づけがインフルエンザ並みの5類に変わって、社会が「コロナ明け」という形で動いているということです。

多田「よく言われるのが『withコロナでやっていきましょう』になった」

以前は新規感染者数を毎日全数把握して発表していましたが、現在は全国5,000ヵ所の指定医療機関の定点観測で、発表も週に1回になっています。

行政による入院の要請や措置もなくなり、受診や療養は個人の判断になり、社会経済が動き出しました。

大手旅行会社が発表した、今年の年末年始の旅行需要の調査では、さまざまな数字がコロナ前の水準にほぼ戻っています。特に「インバウンド」と呼ばれる訪日外国人観光客は前年の5倍に急増しています。

企業の信頼失墜

2つ目に、企業の信頼を損なう不正が相次いで発覚した年でもありました。

中古車販売業界で急成長したビッグモーターが、不必要な修理を勝手にやって保険金を水増ししていたことが発覚。
特に悪質なのは修理を依頼された車に対して、顧客に内緒でゴルフボールなどで叩いて凹ませ、修理代を多く請求するなど悪質な行為が明らかになりました。

多田「それが常態化されていた。それが一番ショックで、それは企業風土だったということですね」

厳しいノルマを課すような体質とか、内部告発があったのに会社ぐるみで潰してしまうことも問題になりました。

そして今月にはダイハツ工業が安全を確認するはずの試験データを改ざんしていたことが発覚しました。安全に関する不正は深刻です。

多田「これも何年にも渡ってやっていたようで、これも企業風土ですか」

第三者委員会の報告では、失敗を厳しく叱責する企業風土とか、「不合格者は許さない」という強いプレッシャーを従業員に与えていたとの指摘がありました。

こういった不正を起こさない仕組みをどうするかとか、国の仕組みに対する監視体制も問題になりそうです。

一番暑い夏

3つ目は、今年の夏の異常な暑さ。特に7月から9月にかけての日本の平均気温は、気象庁が統計を取り始めた1898年以降、125年間でもっとも暑い夏となりました。

これは今年だけの問題ではなく、国連のグテーレス事務総長は「今や地球温暖化ではなく、沸騰化の時代に入った」と発言。来年の夏もどうなるのか心配です。

多田「暑い夏が終わったら急に寒い冬が来て、春と秋がなくなりましたね」

四季がある日本は基本的に「温帯」という気候帯の「温暖湿潤気候」と分類されてきましたが、今後は「亜熱帯」になるのではないかと懸念されます。

処理水の海洋放出

4つ目は、原子力発電所の事故でたまった放射性物質を含む水を浄化処理して、海に放出するということが8月に始まりました。

国際原子力機関(IAEA)は「浄化することによって放射性物質の濃度は人体に影響を与えるレベルではない」と評価していますが、中国はこれに反発し、日本産のすべての水産物の輸入を禁止する措置をとっています。

多田「外交カードとしてそういったものを切ってきて、日本を揺さぶっているのでしょうか?」

水産業の人にとっては影響が大きい海洋放出、今後何十年も続けられるとも言われています。
そうなると「前例のない長期の処理水の海洋放出の影響は予測不可能」という海外の科学者のコメントを報じるメディアもあります。

8冠獲得

最後に、来年注目のトピックを紹介する後藤委員。

放送エリアである愛知県瀬戸市出身の藤井聡太さんは、将棋の8タイトル全てを獲得しました。
羽生善治さんは当時7つだった将棋のタイトルを全部制覇していますが、8タイトルの獲得は藤井さんが初めてで、来年には8つのタイトル防衛が待ち受けています。

多田「今年あった、数少ない良いことのひとつが藤井聡太さん8冠獲得でした」

野球の大谷翔平選手の活躍など、スポーツ界では朗報もありました。来年こそ良い話題が多くなると良いですね。
(みず)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2023年12月26日07時15分~抜粋

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