多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

これぞSDGs!廃棄されるブドウで作った「摘果ブドウタンブラー」

愛知県東浦町はブドウの名産地。金型メーカーの名古屋精密金型は、本来捨てられるはずの「摘果ブドウ」を使ったプラスチック製のタンブラーを開発しています。

12月11日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』(CBCラジオ)「元気にPON」のコーナーでは、名古屋精密金型 社長の渡邊祐子さんに、この「摘果ブドウのタンブラー」についてお話を伺いました。

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ブドウ色のタンブラー

摘果とは、余分な果実を間引くこと。栄養分が残った果実に集中することで、元気に育つ効果があります。
摘果されたブドウは通常はそのまま廃棄されますが、これを利用しようと考えたのが渡邊さんです。

摘果ブドウを乾燥させて粉にし、プラスチックに混ぜる。金型を作る技術を使って、タンブラーを作りました。完成したタンブラーは濃い紫色、つまりブドウの色そのものです。

愛知県下のいろいろな企業や農家などの協力で、この摘果タンブラーを作ったそうです。

多田「東浦町のみんなで作ったタンブラーという、そういう感じなんですね。出来栄えは?」

渡邊さん「最初だったのでできるかどうかもわからない状態でチャレンジをしたので、それにしてはうまくできたかなと思います(笑)」

摘果ぶどうビールを入れて飲んで

多田「ブドウの色でしょ。これに何を入れて飲むのが一番おいしいですかね?」

渡邊さん「東浦町では実は『摘果ビール』も作ってまして。摘果ブドウを潰しているタンブラーなので、それを入れて飲んでもらうのが夢です」

ところでこの摘果ブドウのタンブラー、ブドウの香りは残っているのでしょうか。
渡邊さんによると、成型中は工場中にブドウの強烈な香りが漂っているものの、完成した製品の香りは1か月ほどで消えていくそうです。

多田「じゃあ出来立てのころはブドウの香りがして。そういう時にブドウで作ったビールを飲むと、むっちゃうまいんでしょうね」

渡邊さん「そうですね、面白い取り組みですよね」

「食器試験」の合格待ち

実は、渡邊さん自身もこの「摘果ブドウタンブラーで摘果ブドウビールを飲む」という夢は実現していないそうです。これにはある課題があるといいます。

渡邊さん「形はタンブラーなんですが、人が口にしてのものなので、ちゃんとした食器としての試験がありまして。そこに合格しないとタンブラーとして商品化できないので」

今はその試験を受けている最中ということです。

多田「じゃあ、合格したらビール飲むんですね」

渡邊さん「そうですね!ビールはできてるので、タンブラー待ちです(笑)」

ここで多田が気になったのは、このタンブラーを「食べることはできないか?」ということ。
しかし石油由来のプラスチックも混ざっているので、やはり食べることはできないそうです。

摘果ブドウ皿に摘果ブドウ丼

昭和の時代に作って、現在は活用されていない皿や丼などの金型がたくさんあるため、今後はタンブラーだけでなく、摘果ブドウ皿や摘果ブドウ丼などを作ってみたいという考えもあるそうです。

多田「ブドウの香りがするお皿はいいですね。できたらビアグラスもどうですか?」

摘果ブドウのビアグラスを希望する多田ですが、現在は透明性がないといいます。

渡邊さん「透明にできたらいいなと思ってます」

多田「まずはお皿と丼ですね。ぜひぜひタンブラーに続いていいものを作ってください」

摘果ブドウを再利用した摘果タンブラー。今後登場するであろう摘果ブドウ皿や丼も楽しみですね。
(minto)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2023年12月11日08時17分~抜粋

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