多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

強盗を貴金属店員が見事に撃退!「さすまた」って一体どんなの?

先日、東京・上野の貴金属店に男3人組の強盗が押し入る強盗未遂事件が発生しましたが、店員が「さすまた」を振り回し強盗を撃退しました。

11月27日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』(CBCラジオ)では、この事件を振り返りつつ、強盗撃退に使われた「さすまた」について詳しく解説しました。

[この番組の画像一覧を見る]

さすまたにおびえて逃亡

強盗被害が多発している上野の宝飾問屋街。
3人の強盗がバールのようなものでショーケースを割り、貴金属を奪おうとしていました。「最近よく言われる、闇アルバイトだったんでしょうかね」と、所感を述べる多田しげお。

多田「ショーケースを割って、そこにあるものを鷲掴みにして持っていけばいいじゃないか、というド素人のやり方で。そんなうまくはいかないでしょう」

恰幅の良い従業員が臆することなく、強盗や強盗が乗ってきたバイクに向けてさすまたを降り下ろし、それに怯えた強盗が慌てて逃げ出す様子が各メディアで報じられています。

普段からの準備が功を奏した

昨今は物騒なニュースが多いことから、「さすまた」は強盗が押し入った時のために店側が用意しておいたものだと思われます。

多田「従業員の方も結構勇気は必要だったと思うんですけども。『こういうこともあるだろうな、その場合はこれを使って、これを持ってこうやって』とか、イメージトレーニングもやっていた。そのおかげで応戦して、強盗3人組はそのまま逃げて行ったということです」

いつ強盗が現れてもいいようにと普段から準備していたことが、今回の見事な撃退につながりました。

さて、このように現代でもたびたび耳にする「さすまた」。
これは一体どういうものなのでしょうか?

ルーツは江戸時代にあり

「さすまた」とは、2メートルから3メートルほどのしっかりした棒の先に、U字形の金属が付いているもの。
登場したのは、実は江戸時代。時代劇の捕物帳で、下手人を押さえるために使われる道具、といえばわかりやすいでしょうか。

U字形の金具の開き方は、いろいろな種類があります。この金具の部分で相手の身体ごと壁や地面に押しつけて身動きできないようにしますが、これで終わりではなく、応援の人がその間に相手の身柄を拘束するものです。

最近では先端を押し当てると、瞬時に板バネが入ったバンドが胴に巻き付き、相手を拘束するタイプのものや、女性も使いやすい軽量化に特化したものなど、高性能な「さすまた」も登場しているようです。

注文が増える「さすまた」

多田「すごいなと思うのは、江戸時代に考案されたものが今でも素晴らしい捕り物用、または防具として活躍してるということです」

やはり万が一の時のための準備はしておくに越したことはありません。

多田「この貴金属店の方は、こういうこともあるかなと思って、あらかじめこういうものを用意しておいて。きっと怖かったでしょうけども、冷静に対応できたということ。本当に素晴らしいですよね」

凶悪事件が増える一方で、注文が多くなっているという「さすまた」。今回の事件でさらに問い合わせが増えているようです。
(minto)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
この記事をで聴く

2023年11月27日08時04分~抜粋

関連記事

あなたにオススメ

番組最新情報