多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

「太陽と月見草」だった長嶋茂雄と野村克也。レジェンドふたりの違いは?

『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』(CBCラジオ)では、祝日はいつもより遅く起きた朝、ゆったりと過ごしている方向けに、曲を多めにかけています。

阪神とオリックスのリーグ優勝パレードが大阪と神戸で開催された11月23日の放送では、このパレードにちなみ「レジェンドプロ野球選手が歌っている曲」を紹介しました。

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共に大きな記録を残した「太陽と月」

1曲目は、「ミスタープロ野球」こと長嶋茂雄さんが、ZYYG,REV,ZARD & WANDS featuring 長嶋茂雄としてゲストボーカルで参加した「果てしない夢を」をかけました。

曲の後半に、長嶋さんが気持ち良さそうに歌い上げる特徴的なソロパートがあります。

長嶋さんとくれば、次はやっぱり“あの人”。「長嶋や王は太陽の下で咲く向日葵。ボクは人の見ていないところでひっそりと咲く月見草みたいなもの」と自らを表現した野村克也さんです。

野村さんについて、「上手に言葉を使って注目を集めさせた」と多田。「太陽と月」だった長嶋さんと野村さんですが、ともにとんでもない記録を残しています。

長嶋さんは首位打者6回、ホームラン王2回、打点王5回。野村さんは首位打者1回、ホームラン王9回、打点王7回、そして1965年には戦後初の「三冠王」も獲得しています。

当時は、日本人選手の三冠王はかなり難しいとされていた時代。野村さんは南海時代にその偉業を成し遂げたのです。

入団テストでひっそりプロ入り

「南海に野村というすごいバッターがいるらしい」。

多田はリアルタイムで聞いたこんな話を覚えているといいます。

多田「そういった意味では確かに月見草でした」

長嶋さんと野村さんは、そもそも入団時の華々しさから全く異なっていたそうです。

立教大学の時代、東京六大学野球で素晴らしい成績を上げていた長嶋さん。巨人入団時も注目され、その後新人王を獲得しました。

片や野村さんは、京都峰山高校から南海のテストを受けて入団。ひっそりとしたプロスタートです。

野村さんはプロで実績を積み、キャッチャーで4番というチームの中心選手となり、南海が強さを取り戻すきっかけとなりました。

日の当たる野球人になった男

しかし当時のパ・リーグは人気がなく、多田のイメージでは「南海、最近強いらしいね。野村克也っていう、ええキャッチャーがおるらしいよ。ホームランもよう打つし」というぐらいだったといいます。

野村さんは選手としての輝かしい記録を残した後に、監督としても素晴らしい結果を残しています。ヤクルト時代に4度のリーグ優勝、そのうち3度は日本一です。

プロ野球選手としても、解説者や評論家としても“日の当たる”野球人となった野村さん。

多田「自分のことを『月見草だからね』と言ったあたりは、野村さん独特の演出。それでますます注目を集めたのかもしれません」

ということで2曲目はこの話にふさわしい曲、日本で初めて三冠王に輝いたレジェンド・野村克也さんの「俺の花だよ月見草」が流れました。
(minto)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2023年11月23日07時03分~抜粋

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