多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

身を守るために必須!町工場の技術を結集した最高の「クマ鈴」

全国でクマによる被害が相次いでいます。警戒心の強いクマに人間の存在を知らせるための道具として有効なのが、クマ除けの鈴「クマ鈴」です。

11月20日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』(CBCラジオ)では、金型製造に使う硬質アルミを使ったクマ鈴を考案した、愛知県小牧市の町工場「ダイキ精工」専務の斎藤早苗さんに電話でインタビューを行いました。

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硬質アルミ製の美しい鈴

このクマ鈴は、高さが約6センチ、底面が4センチほどのピカピカに光る美しい鈴。
金型を作る時に用いるアルミでできています。

アルミと言えば、缶ビールなどの潰れやすいアルミ缶が思い浮かびますが、ダイキ精工がクマ鈴で使っているのは「硬質アルミ」という硬いアルミです。

多田「やっぱり鈴にするからには、ペコンペコンではね。ただアルミですから軽いんでしょうね」

斎藤さん「そこがアルミのいいところですね」

このクマ鈴の内側にはカチンと当たって音を出す玉「舌(ぜつ)」がありますが、この「舌」も硬質アルミでできているそうです。

高くて大きい音が出る工夫

早速電話越しにクマ鈴の音を聞かせてもらいました。かなり高い音が出るようです。

多田「生で聞きますと綺麗な音がするんでしょうね。クマよけの鈴ですから結構遠くまで聞こえた方がいいわけでしょ」

斎藤さん「高い音は細いので、あまり遠くまで届かないという難点があるんですけど、今回のこのクマ鈴に関しては、大きい音量が出るように工夫して作ってあります」

多田「十分遠くにいるクマにも聞こえているはずだ」

斎藤さん「はずですね。そこはクマさんに聞いてみないとわからないんですけど(笑)」

クマ鈴は、クマを撃退することではなく、人間の存在を知ってもらうことが目的。クマとの遭遇を防ぐためのグッズです。

これまでにない軽さ

今月1日からクラウドファンディングで先行販売を始めたところ、すでに190個ほどの応援購入があったそうです。

斎藤さん「全国から結構注文をいただいておりまして。やっぱり今年はクマのことが心配だなと思われてる方が多いのかなという風に思っています」

岐阜県の北部地域で目撃情報や被害が出ていることから、現在寄付の準備を進めているところだといいます。

このクマ鈴の特徴は、音はもちろんその「軽さ」にもあります。これまでのクマ鈴は鉄製または真ちゅう製が多く、腰に付けて山に入るにはかなり重かったようです。

それに比べると、アルミ製のクマ鈴は3分の1から4分の1ぐらいの重さしかありません。

斎藤さん「皆さん手に取るとね、『うわっ軽い!』って言いますよ」

山登りの負担にならない重さも、大きな特徴のひとつです。

町工場の高い技術

多田「やっぱり町工場の技術の高さっていうのをね、ちょっと見せつけてますね」

斎藤さん「(笑)ありがとうございます」

クマ鈴を作るときも、金型を作る時と同じように、アルミの塊をひとつずつ削り出して作るそうです。

斎藤さん「接ぎ目もなく一体のものなので、すごく軽いし丈夫だし、サビにくいというアルミの特性を活かした、すごくいいものができたなと思っています」

このクマ鈴を考案したのは斎藤さん。それをご主人がしっかりと形にしてくれたそうです。まさに夫婦二人三脚で作り上げたクマ鈴です。
(minto)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2023年11月20日08時12分~抜粋

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