『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』(CBCラジオ)、毎週木曜日の「愛ちゃんと木村先生」は、加藤愛アナウンサーが、三重大学大学院 生物資源学研究科 名誉教授でおさかな博士の木村清志先生から魚に関するあれこれを学ぶコーナーです。
11月16日の放送では「チョウチンアンコウ」を取り上げました。
チョウチンアンコウのチョウチンの驚くべき正体とは?そして、チョウチンアンコウのオスの壮絶な一生とは?
メスの身体の一部になる?チョウチンアンコウのオス、その壮絶な生き様
小さな体の深海性の魚
木村先生によるとチョウチンアンコウは深海性。夜は水深100メートルの場所で獲れることもありますが、深いところでは水深6,000メートルのところで見られるものもあるそうです。
大きさは大人になっても5~30センチほど。丸、または細長の身体は、そんなに大きくないようです。海底にはほぼおらず、深い海の中で水に浮いている状態なのだとか。
チョウチンアンコウもアンコウと同じように、背びれの一番前の鰭条(きじょう)の先端が疑似餌になっていて、ここが光るそうです。
大きさは大人になっても5~30センチほど。丸、または細長の身体は、そんなに大きくないようです。海底にはほぼおらず、深い海の中で水に浮いている状態なのだとか。
チョウチンアンコウもアンコウと同じように、背びれの一番前の鰭条(きじょう)の先端が疑似餌になっていて、ここが光るそうです。
光るチョウチンの秘密
木村先生「深いところは光がほとんどありません。そこでチラチラっと光ると、なんだろうなとエサが寄ってくるので、パクっと食べる」
この光は実は「発光バクテリア」という細菌。チョウチンアンコウはその細菌を飼育する袋を持っていて、そこで育てているといいます。
つまりチョウチンアンコウは自ら光を放っているわけではなく、発光するバクテリアの力を借りて光っているというわけです。バクテリアを飼育して光らせる魚というのは、実はそんなに珍しくはないそうです。
「うまいことできてるんですね。チョウチンアンコウって本当にチョウチンを持ってるんだ」と納得する多田。
この光は実は「発光バクテリア」という細菌。チョウチンアンコウはその細菌を飼育する袋を持っていて、そこで育てているといいます。
つまりチョウチンアンコウは自ら光を放っているわけではなく、発光するバクテリアの力を借りて光っているというわけです。バクテリアを飼育して光らせる魚というのは、実はそんなに珍しくはないそうです。
「うまいことできてるんですね。チョウチンアンコウって本当にチョウチンを持ってるんだ」と納得する多田。
メスにくっついて生活するオス
そしてさらに驚くことがあります。それはオスとメスの関係性です。チョウチンアンコウのオスはメスに比べて非常に小さく、メスの身体にくっついて生活しているそうです。
深海はエサが少ないため生き物の数が少なく、こどもを作ろうとしても恋の相手がなかなか見つかりません。
チョウチンアンコウのオスは小さい頃からメスにくっついて、自分のこどもを残そうとしているというのです。
ただチョウチンアンコウのオスにもいろいろなタイプがあり、繁殖期だけメスにくっつくものもいれば、メスにくっつかないと死んでしまうものもいるといいます。
深海はエサが少ないため生き物の数が少なく、こどもを作ろうとしても恋の相手がなかなか見つかりません。
チョウチンアンコウのオスは小さい頃からメスにくっついて、自分のこどもを残そうとしているというのです。
ただチョウチンアンコウのオスにもいろいろなタイプがあり、繁殖期だけメスにくっつくものもいれば、メスにくっつかないと死んでしまうものもいるといいます。
目もヒレもなくなり…
木村先生「メスにくっつかないと死んでしまうオスは、メスにくっつくと目もなくなればヒレもなくなって、血管もくっついて。パッと見はメスにイボができているような(笑)。そこで精子だけ出して、自分のこどもを作ります」
なんとも切ないオスの生態。それだけ深海は厳しい世界というわけです。
多田「そんなオスは…いやだ(笑)。メスの身体の一部に…でも楽かもしれんなー。どっちがいいんだろう…」
嫌だという気持ちと、ちょっとだけうらやましいかも?という気持ちで揺れる多田。
子孫を残すためとはいえ、深海で生きていくのは本当に大変だということがよくわかりました。
(minto)
なんとも切ないオスの生態。それだけ深海は厳しい世界というわけです。
多田「そんなオスは…いやだ(笑)。メスの身体の一部に…でも楽かもしれんなー。どっちがいいんだろう…」
嫌だという気持ちと、ちょっとだけうらやましいかも?という気持ちで揺れる多田。
子孫を残すためとはいえ、深海で生きていくのは本当に大変だということがよくわかりました。
(minto)
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