多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

名古屋都心で見られる!珍しい化石スポット

10月15日は日本古生物学会が制定した「化石の日」です。
2017年に国際古生物学協会が、10月第2週の土曜と日曜を「国際化石の日」と制定したことを受けたためです。

20日放送のCBCラジオ『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、名古屋市の都心で見られる化石スポットを紹介しました。

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繁華街のど真ん中で発見

以前、この番組ではCBCにほど近い東桜会館(名古屋市東区)という多目的ホールで、内部や外壁の大理石に埋まったアンモナイトなど昔の化石が見られると話題になりました。

番組宛てには「他にも都心で見られる化石がある」など情報が続々と届きました。

そこで10月20日の放送では、加藤由香アナウンサーが新たに都会で見られる化石スポットを紹介しました。

今回紹介するのは、名古屋イチの繁華街栄にある商業施設「オアシス21」の北側にある栄大野ビル。

情報を聞きつけた加藤がビルに入ってみると、すぐに化石を発見。
とても目立っていましたが、今まで紹介した化石とは大きく異なる特徴があったそうです。

黒い石の中にクッキリ

建物に使われている大理石でよく見かける化石は、ベージュ色のものがほとんどです。

ところが、今回栄大野ビルで見たものは黒い石の中に化石が埋まっているとのこと。
アンモナイトの化石自体はベージュ色のため、見つけやすくなっています。

さらにアンモナイトだけではなく、細長いものがはっきりと浮かび上がっているため、加藤も「これはレプリカで、化石をデザインした壁ではないか?」と疑ってしまうだったとか。

ちなみに使われている石材はモロッコ産の大理石で、フォッシルブラックマーブルというものだそうです。

見た目がカッコいい化石

アンモナイトの周りにある細長くて三角形っぽい化石も昔の生きもので、オルトセラス、和名が直角貝というもので、およそ4億5千万年前にいた生きものです。
長さは15~20cmで見た目がスマートでかっこ良く、とても人気の化石だそうです。

この直角貝、三角形のとがった部分が殻で、中にイカやタコと同じ軟体部分があります。

温度や環境によって化石ができるかどうかが決まりますが、想像できないぐらい大昔の生物が、とてもきれいな状態で残っているというのは不思議な感じがしますね。

直角貝はジェット噴射で泳ぎ回る生物だったようで、かなり俊敏に泳ぐことができ、当時、海を支配していたと見られています。

海を支配していた生きもの

直角貝が海を支配していたとは言え、ビルで見られるのはわずか15~20cm程度の大きさ。

実は直角貝、後にどんどん進化していき、もっと大きな化石を博物館で見ることができます。
国立科学博物館の説明によれば、最大のサイズはなんと10メートル。

大きな直角貝に噛まれたと思われる跡が付いた、エンドセラスという生きものの化石があり、いろいろなものを食べて海を支配していたが想像されます。

化石ひとつから、さまざまな思いを馳せることができそうです。
(岡本)
 
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2023年10月20日07時38分~抜粋

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