次々に起こるニュースについて、パーソナリティの多田しげおとCBC論説室が毎朝わかりやすく伝えている情報番組『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』(CBCラジオ)。
10月11日の放送では「海のドローン」について解説しました。
ドローンとは遠隔操作で上から写真や動画を撮る小型無人航空機のことで、空のイメージですが、それの海版というものが現在、海の中で活躍しています。
いったいどのような働きをしているのでしょうか?
長崎大学副学長で、大学院工学研究科ロボット工学専門教授の山本郁夫先生に解説していただきました。
世界が注目!「海のドローン」って何?
海の調査で大活躍
山本先生によりますと、「海のドローン」は最近生まれてきた言葉で、海で運用する無人機の総称。
水中で動くものや、水上で動く船上ロボットなどが含まれます。
大きさはまちまちで、例えば水中ロボットだと大きさは50cm~1mぐらい、船上ロボットだと1~2mほどで、他のロボットと比べると比較的小型のものが多いそうです。
海に投げ入れて使うタイプもあれば、船で水中ロボットを運んで船から離脱し、海中を探査するものもあります。
基本的には自律で動く物ですが、離れた場所から操縦したい場合は船は無線で動かし、船からケーブルでつないだロボットを動かすというパターンもあるそうです。
海での探索には、今やなくてはならないものになっているとのことです。
水中で動くものや、水上で動く船上ロボットなどが含まれます。
大きさはまちまちで、例えば水中ロボットだと大きさは50cm~1mぐらい、船上ロボットだと1~2mほどで、他のロボットと比べると比較的小型のものが多いそうです。
海に投げ入れて使うタイプもあれば、船で水中ロボットを運んで船から離脱し、海中を探査するものもあります。
基本的には自律で動く物ですが、離れた場所から操縦したい場合は船は無線で動かし、船からケーブルでつないだロボットを動かすというパターンもあるそうです。
海での探索には、今やなくてはならないものになっているとのことです。
海のドローンのメリット
山本先生は大型の有人潜水艇も開発に携わり、かつて世界一の潜航深度を誇った有人潜水調査船「しんかい6500」の開発にも関わっています。
こうした大型の潜水艇と比べて小型無人探査機は、どのようなメリットがあるのでしょうか?
山本先生「小さなサイズで運用もしやすいと、いろんなどころに潜って調査ができます。
ケーブルなしの自律型無人潜水機をAUVっていうんですけど、狭いところに入ってカメラで画像を撮ってきたり、小さいながらの利点があります。
持ち運びが便利なので、いろんな場所に持っていって海の中を探査することが可能となります。
ダイバーは深いところに潜れませんし、潮に流されたら事故になりますので、無人でやるということですね。
それから、どんな環境でも対応できるということですね。
水温が多少冷たくてもロボットだと行けるとか、さまざまな人が行けない環境でも計測できます」
こうした大型の潜水艇と比べて小型無人探査機は、どのようなメリットがあるのでしょうか?
山本先生「小さなサイズで運用もしやすいと、いろんなどころに潜って調査ができます。
ケーブルなしの自律型無人潜水機をAUVっていうんですけど、狭いところに入ってカメラで画像を撮ってきたり、小さいながらの利点があります。
持ち運びが便利なので、いろんな場所に持っていって海の中を探査することが可能となります。
ダイバーは深いところに潜れませんし、潮に流されたら事故になりますので、無人でやるということですね。
それから、どんな環境でも対応できるということですね。
水温が多少冷たくてもロボットだと行けるとか、さまざまな人が行けない環境でも計測できます」
どのような調査に役立つ?
では、具体的にはどのような調査を行っているのでしょうか?
山本先生「いま主体的にやってるのは、藻場の生態系の調査です。
カメラを下向きに付けまして、最初に見つけた藻場の位置を水中ロボットが覚えて、そこにまた戻ってきて藻場がどのような状況になっているのか、経時変化を追えるような実験をやってます。
藻場というのは、海中でCO2を吸収する役目を担ってるんですね。
それから海の中は藻場がなくなると魚が棲みにくくなって、いわゆる海の砂漠化が進んでしまう。
良い藻をできるだけ増やしていきましょうという中で、いろいろモニタリングをしていく必要があるんですけど、ロボットを使うとどんな環境でも観測ができるということで役立つと」
海のドローンは、生態系の調査以外にも、洋上風力発電や橋梁などの構造物が海の中の部分で劣化がないか調査するのにも役立っていて、世界的にも注目されているとのことです。
(岡本)
山本先生「いま主体的にやってるのは、藻場の生態系の調査です。
カメラを下向きに付けまして、最初に見つけた藻場の位置を水中ロボットが覚えて、そこにまた戻ってきて藻場がどのような状況になっているのか、経時変化を追えるような実験をやってます。
藻場というのは、海中でCO2を吸収する役目を担ってるんですね。
それから海の中は藻場がなくなると魚が棲みにくくなって、いわゆる海の砂漠化が進んでしまう。
良い藻をできるだけ増やしていきましょうという中で、いろいろモニタリングをしていく必要があるんですけど、ロボットを使うとどんな環境でも観測ができるということで役立つと」
海のドローンは、生態系の調査以外にも、洋上風力発電や橋梁などの構造物が海の中の部分で劣化がないか調査するのにも役立っていて、世界的にも注目されているとのことです。
(岡本)
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