多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

日本は世界で6位 何の長さランキング?

9月22日は世界各地の海岸で一斉にゴミ拾いを行う「国際ビーチクリーンアップデー」です。

海岸をきれいにするのはもちろん、拾ったゴミを分析して海洋でのゴミの発生元や地球環境への影響を分析することが目的です。

9月22日放送のCBCラジオ『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、CBC論説室のの石塚元章特別解説委員が、「海岸」をテーマに話します。

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島国だと海岸が長い

日本は島国であるため、海岸の国ともいえます。
データの出典によって異なりますが、日本の海岸の長さは3万2千kmから3万6千kmといわれています。

数字がまちまちなのは、小さな島々をどこまで数えるのかによるためや、埋め立てをすればどんどん数字が変わっていくためですが、いずれにせよ世界的に見てもかなり長いようです。

また、どの縮尺の地図を使うかによって海岸線の細かさが変わってしまい、海岸の長さが変わるため、これを「海岸線のパラドックス」と呼ぶそうです。

だいたいどの統計を見ても、世界で長い国としてカナダやロシアといった大きな国や、インドネシアやフィリピンといった島国が上位に挙がってきます。
日本は6位と世界的に上位に挙がる国です。

どこからが海岸線?

日本で素晴らしい景色とされる「日本三景」。
安芸の宮島、天橋立、松島とされますが、すべて海岸です。

日本には山や川もあるのに、やっぱり昔から海岸が美しいと感じているのでしょうか。

美しい海岸の景色を表す「白砂青松」という言葉があり、海岸を表す言葉としてはその他にも渚や汀、海辺や浜辺、浦や江、潟、磯や浜などさまざま。昔から日本人は海岸に思いがあるようです。

海岸の意味をあらためて辞書で引いてみると、「海に面した陸地の部分」「海と陸地の境目」ということになります。

ただ、実際に海に行ってみるとわかりますが、厳密にここが海岸線とはいえません。
というのも、潮には満ち引きがあるためです。

海図ではこれ以上海の水がやって来ないところが海岸線となりますが、領海の基準になるラインは国際海洋法条約により、潮が引いていって最低の水位の所から外へ向けて測っていくことと決まっています。

昔は縁起物、今はゴミ

冒頭に紹介した「国際ビーチクリーンアップデー」は流れ着くゴミを拾いますが、島崎藤村が読んだ詩で、後に曲も付けられた「椰子の実」では、遠くから流れてきた椰子の実に想いを馳せた内容となっています。

舞台は渥美半島といわれていますが、今のようにゴミが流れてくるのではない時代では、流れてくる物はむしろ喜ばれ、寄物と呼ばれていました。

今は海岸から流れてきた物は漂着物と呼ばれ、触ってはいけないといわれていますが、反面教師として、日本の側も海にゴミを捨ててはいけないという思いを新たにしないといけないですね。
(岡本)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2023年09月22日07時20分~抜粋

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