多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

増刷に次ぐ増刷!話題の『岩代おじさん図鑑』ってどんな本?

福島県二本松市の岩代観光協会が発行したフリーペーパー『岩代おじさん図鑑』が話題となっています。
これは約20人の地元のおじさんたちを、写真と文章で紹介している図鑑です。

9月21日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』(CBCラジオ)では、この図鑑の制作を手がけた岩代観光協会の有野真由美さんに話を伺いました。

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おじさんの人となりがわかる

『岩代おじさん図鑑』には、取り上げられている方の詳しいプロフィールが掲載されています。

例えば、優しい笑顔を浮かべているロマンスグレーのAおじさん(66歳)は、「体格がよく、声が大きく、眼力が強い」「座右の銘は『明日できることは今日やらない』」「仕事はきっちりこなすけれども遊び心を忘れない」。

仕事で使っている白い軽トラックの前でにっこり笑っているBおじさん(64歳)は、「人懐っこい笑顔で気安く話しかけてくれる。しかし、かつては別人だった」「陸上選手・消防士として活躍し、全国レスキュー大会で全国3位入賞」など、それぞれのおじさんの人となりが詳しく書いてあります。

表紙の怪しいおじさんの正体は?

特筆すべきは表紙の写真。
目元だけの仮面を装着した怪しげなおじさんが、森の中からひょっこり顔を出してこちらを見つめているという、摩訶不思議な写真です。

この方、普段はキュウリ農家のおじさん。撮影をしているうちにどんどんノリノリになり、「こんなのどうだい?」と仮面を付けて現れたといいます。

多田「つまりこういう、優しい、面白い、心豊かなおじさんたちがいっぱいいる街ということなんですね」

「毎日おじさん」の日々

コロナの真っ只中で、岡山県岡山市から岩代観光協会に着任したという有野さん。

田舎でステイホーム中だったこともあり、若者や子どもを見かけることはなく、業務の中で出会うのはおじさんばかり。

昨日もおじさん、今日もおじさん、明日もおじさん。
どの方も似たような年恰好で、さらにマスクを着用していることもあり、全く見分けが付かなかったといいます。

そんな有野さんでしたが、業務を進めていくうちにおじさんを見分けることができるようになったそうです。

有野さん「見分けられるようになると、それぞれの人柄とか働きぶりにとても惹かれたんですね」

岩代の光はおじさんだ!

地域愛が強く、お金のためではなく、地域のためみんなのために働くおじさんたちの姿に心を打たれたという有野さん。

有野さん「その土地の“光”を“観”るっていうのが“観光”だと考えた場合に、『岩代の光は、このおじさんたちだ!』と訴えたいと思いました。よそ者目線なんですけどね」

岩代のおじさんについて深く知れば知るほど、その生き様を紹介したいと思うようになったのが、『岩代おじさん図鑑』が生まれたきっかけだとのこと。

温かくて懐かしいおじさん

ほとんどの方がシャイで「俺が俺が」というタイプではないという岩代のおじさんたち。
しかし実際にプロのカメラマンに撮影してもらい、全国の方に図鑑を読んでもらっているという現状に、おじさんたちは「まんざらでもない」という様子で、やや色めき立っているそうです。

有野さん「いわゆる観光地でなくて、インフラもすごく少ないようなところなんですけど。本当に普段の生活の営みそのものが、よそ者目線で見た時にはとても温かくて懐かしくて。方言もとてもいいんですね」

「おじさんよ、世界にはばたけ!」

超マイナーでローカルな岩代を「世界に売りたい、知っていただきたい」という思いが、有野さんを突き動かしたといいます。

有野さん「私としては『おじさんよ、世界にはばたけ!』と思ってます」

増刷が続いているこの図鑑、インターネット上でも公開されています。「岩代観光協会」または『岩代おじさん図鑑』で検索してください。

おじさんたちの笑顔に元気をもらえる、「岩代おじさん図鑑」の話題でした。
(minto)
 
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2023年09月21日07時44分~抜粋

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