今年も熱戦が繰り広げられた高校野球。
ボールが金属バットに当たる「カキーン!」という音を聞くと、高校野球らしさを感じますね。
この金属バットについて、実は来春のセンバツから基準が変わることはご存じでしょうか?
なぜいま金属バットの基準を変えるのか、そして試合展開に影響は出るものか、9月20日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、若狭敬一アナウンサーが解説しました。
高校野球で金属バットの規格が変更、試合に影響は出る?
金属バット誕生から50年
金属バットが登場したのは1974年(昭和49年)、来年でちょうど50年になります。
高校野球では昔は木製のバットを使用していましたが、なぜ金属バットに変えたのでしょうか?
主な目的は金銭的負担の軽減で、木製のバットは折れやすく頻繁に買い換える必要があるため、金属バットが選ばれました。
ただし、金属バットにも細かな規定はあります。
株式会社SSK名古屋支店ベースボールエリアスタッフに伺ったところ、現行のバットの太さは直径が最大67mmですが、新しい基準では64mm未満になるそうで、つまり少し細くなります。
金属バットは細くなればなるほど、飛びにくくなると言われています。
高校野球では昔は木製のバットを使用していましたが、なぜ金属バットに変えたのでしょうか?
主な目的は金銭的負担の軽減で、木製のバットは折れやすく頻繁に買い換える必要があるため、金属バットが選ばれました。
ただし、金属バットにも細かな規定はあります。
株式会社SSK名古屋支店ベースボールエリアスタッフに伺ったところ、現行のバットの太さは直径が最大67mmですが、新しい基準では64mm未満になるそうで、つまり少し細くなります。
金属バットは細くなればなるほど、飛びにくくなると言われています。
バットに厚みを加えるとどうなる?
また、現行の肉の部分を3mmから4mmに太くするそうです。
これをちくわに例えによれば若狭、穴の周りにあるちくわの実の部分が厚くなると思ってもらえればいいそうです。
周りを厚くするとトランポリン効果の減少によって、これまた飛びにくくなるそうです。
トランポリン効果とは、ボールとバットは衝突した瞬間にバットが少し凹むのですが、この凹みから元に戻そうとする力のことを指します。
金属が薄ければ薄いほどトランポリン効果は増すため、逆に厚くすると効果が減るということになります。
これをちくわに例えによれば若狭、穴の周りにあるちくわの実の部分が厚くなると思ってもらえればいいそうです。
周りを厚くするとトランポリン効果の減少によって、これまた飛びにくくなるそうです。
トランポリン効果とは、ボールとバットは衝突した瞬間にバットが少し凹むのですが、この凹みから元に戻そうとする力のことを指します。
金属が薄ければ薄いほどトランポリン効果は増すため、逆に厚くすると効果が減るということになります。
基準を変更する理由
それではなぜ今、ボールを飛ばしにくくさせようとしているのでしょうか?
一番の理由はピッチャーライナーによるケガの防止です。
2019年夏の甲子園大会、岡山学芸館と広島商業の試合で、岡山学芸館高校のピッチャーの顔にライナーが直撃し、左顔面骨折という大ケガを負ってしまいました。
そこで日本高校野球連盟が新しいバットの基準を模索、議論が進み、来年に基準の改訂が行われることになりました。
ケガが減ることが望まれますが、基準が変わったことによる影響は他にもあります。
よく言われるのは、新しい基準に適合したバットの買い替えにより、経済的な負担が増えてしまうということです。
また、ある金属バットを例に挙げると、これまで2万6千円ほどだった金属バットの単価が、3万6千円に上がるようで、さらに経済的な負担は増えそうです。
なぜ新しいバットは分厚くする分、製造過程で新しい金型が必要となり、新たな設備投資が必要となるため、それが価格に反映します。
さらに原材料の高騰などがあって、どうしても単価が上がるのだそうです。
そして、実際に打ってみて飛距離に実際に影響があるのかどうか、試合展開が変わるのかどうかは、まだよくわかっていないそうです。
安全のためということですが、果たして金属バットの規格変更は試合に影響を及ぼすのか、新たな注目が集まりそうです。
(岡本)
一番の理由はピッチャーライナーによるケガの防止です。
2019年夏の甲子園大会、岡山学芸館と広島商業の試合で、岡山学芸館高校のピッチャーの顔にライナーが直撃し、左顔面骨折という大ケガを負ってしまいました。
そこで日本高校野球連盟が新しいバットの基準を模索、議論が進み、来年に基準の改訂が行われることになりました。
ケガが減ることが望まれますが、基準が変わったことによる影響は他にもあります。
よく言われるのは、新しい基準に適合したバットの買い替えにより、経済的な負担が増えてしまうということです。
また、ある金属バットを例に挙げると、これまで2万6千円ほどだった金属バットの単価が、3万6千円に上がるようで、さらに経済的な負担は増えそうです。
なぜ新しいバットは分厚くする分、製造過程で新しい金型が必要となり、新たな設備投資が必要となるため、それが価格に反映します。
さらに原材料の高騰などがあって、どうしても単価が上がるのだそうです。
そして、実際に打ってみて飛距離に実際に影響があるのかどうか、試合展開が変わるのかどうかは、まだよくわかっていないそうです。
安全のためということですが、果たして金属バットの規格変更は試合に影響を及ぼすのか、新たな注目が集まりそうです。
(岡本)
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