9月11日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』(CBCラジオ)で取り上げたのは、「鼻涙管閉鎖症」という病気です。
鼻涙管とは、目から鼻に通じる涙の管のこと。それが何らかの事情によって詰まってしまい、涙が目からあふれ出てしまう病気です。
愛知医科大学教授で、愛知医科大学 眼科クリニックMiRAI(ミライ)の目の形成外科医、河野伸二郎先生に話を伺いました。
治療法は手術しかない?悲しくないのに涙が止まらない「鼻涙管閉鎖症」
目に涙が溜まる病気
目は常に涙で潤っています。涙は目尻の外側にある「涙腺」から出て目を潤したあと、目頭にある「涙管」から鼻へ流れていきます。
つまり涙は常に目尻の方から分泌されて、目頭の方から鼻の方へ排出されているということです。
「鼻涙管閉鎖症」は、涙腺から分泌された涙が鼻への排水管に詰まってしまう病気。炎症が起きると涙が鼻に流れていかなくなるため、目に涙が溜まってしまいます。
多田「ということは、あまった涙はポロポロ目から落ちてくるわけですか?」
河野先生「そうなんです。『悲しくないのに四六時中涙が溢れる』と患者さんが言われています」
水分は、細菌の温床になりやすいもの。汚い涙もそのまま溜まってしまうので、目にも良くない状態になってしまうというわけです。
つまり涙は常に目尻の方から分泌されて、目頭の方から鼻の方へ排出されているということです。
「鼻涙管閉鎖症」は、涙腺から分泌された涙が鼻への排水管に詰まってしまう病気。炎症が起きると涙が鼻に流れていかなくなるため、目に涙が溜まってしまいます。
多田「ということは、あまった涙はポロポロ目から落ちてくるわけですか?」
河野先生「そうなんです。『悲しくないのに四六時中涙が溢れる』と患者さんが言われています」
水分は、細菌の温床になりやすいもの。汚い涙もそのまま溜まってしまうので、目にも良くない状態になってしまうというわけです。
手術の方法は?
鼻涙管が詰まってしまう原因は一体何なのでしょうか?
中には生まれつきの場合もありますが、最も多いのはやはり「加齢」です。治療方法は「手術」しかありません。
1つ目は「内視鏡」の手術。涙道内視鏡で排水管を開けて、再び詰まることがないようにチューブを入れる手術です。
これは患者にとって負担が大きくない手術なのだそう。
2つ目は、詰まりがひどい場合や、炎症のばい菌が強すぎる場合に行う「バイパスを作る」手術。元の排水管が使えないので、新たなバイパスを作る手術です。
中には生まれつきの場合もありますが、最も多いのはやはり「加齢」です。治療方法は「手術」しかありません。
1つ目は「内視鏡」の手術。涙道内視鏡で排水管を開けて、再び詰まることがないようにチューブを入れる手術です。
これは患者にとって負担が大きくない手術なのだそう。
2つ目は、詰まりがひどい場合や、炎症のばい菌が強すぎる場合に行う「バイパスを作る」手術。元の排水管が使えないので、新たなバイパスを作る手術です。
大きな排水管を作って流す
多田「新たにバイパスを作るなんてことができるんですか?」
河野先生「これはできてしまうんです。しかも顔に傷を作らない方法で」
鼻の中から特殊なカメラを使って薄い粘膜と骨を特殊な機械で開けて、大きなバイパスを作ります。
多田「話だけ聞いてますと、かなり大層な手術のように思えてしまうんですけども…。これはもう確立している術法なんですか?」
河野先生「シンプルに大きな穴を開けて、大きな排水管を安全に作る、という確立された手術です」
今まで使っていた穴がふさがってしまったので、穴をもう1つ開けてそこから通しましょう、ということです。
河野先生「これはできてしまうんです。しかも顔に傷を作らない方法で」
鼻の中から特殊なカメラを使って薄い粘膜と骨を特殊な機械で開けて、大きなバイパスを作ります。
多田「話だけ聞いてますと、かなり大層な手術のように思えてしまうんですけども…。これはもう確立している術法なんですか?」
河野先生「シンプルに大きな穴を開けて、大きな排水管を安全に作る、という確立された手術です」
今まで使っていた穴がふさがってしまったので、穴をもう1つ開けてそこから通しましょう、ということです。
再発したらどうする?
一度手術をすると、再発の心配はないのでしょうか?
河野先生「ほとんどない…と言いたいところですが、どうしても一定数…。特に患者さんの傷の回復が非常に強い人とか炎症が強い人とかで。稀にどうしてももう一度ふさがってしまうことがあります」
その場合は「より大きな穴を開ける」「内視鏡で大きく開けてからチューブを入れる」という工夫をするそうです。つまり再発した場合は、前回よりも大きく開ける手術が再度必要ということです。
(minto)
河野先生「ほとんどない…と言いたいところですが、どうしても一定数…。特に患者さんの傷の回復が非常に強い人とか炎症が強い人とかで。稀にどうしてももう一度ふさがってしまうことがあります」
その場合は「より大きな穴を開ける」「内視鏡で大きく開けてからチューブを入れる」という工夫をするそうです。つまり再発した場合は、前回よりも大きく開ける手術が再度必要ということです。
(minto)
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