多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

夏休みの自由研究に!砂浜の投げ釣りで釣れる「ネズッポ類」とは?

『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』(CBCラジオ)、毎週木曜日の「愛ちゃんと木村先生」は、加藤愛アナウンサーが、三重大学名誉教授でおさかな博士の木村清志先生から魚に関するあれこれを学ぶコーナーです。

8月24日の放送では、夏休み特別企画・海辺の魚特集と題して「砂浜の投げ釣りで釣れる、この時期の魚」について取り上げました。

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シロギス釣りの「外道」に注目!

砂浜の釣りで有名な夏の魚は「キス」。キスには5種類ありますが、東海地方の周辺で釣れるのは「シロギス」のみ。おいしい魚です。

シロギス釣りでほぼ必ずといっていいほど釣れる“外道”は「ネズッポ類」。東海地方では「コチ」、大阪では「ガッチョ」、神戸では「テンコチ」と呼ばれている魚です。

東京では天ぷらのネタになることもあります。“天”ぷらのおいしい“コチ”で、「テンコチ」という名がついたという説もあるそうです。

ネズッポの仲間は種類がとても多く、日本では現在38種類が知られています。中部地方では、トビヌメリ、ネズミゴチ、ハタタテヌメリの3種類がポピュラーです。

なにが何匹釣れたかを何ヵ所かで比較

この3種類のネズッポ類はよく似た魚ですが、住んでいるところが少しずつ異なります。

トビヌメリは比較的きれいな砂地に、ハタタテヌメリは底の砂が細かい泥がちなところに、ネズミゴチはその間のような場所で多くみられます。

木村先生「なにが何匹釣れたかを、何ヵ所かで比較すると面白いですね」

多田「夏休みの特別企画ですから、お子さんたちの自由研究なんかに。『なにか釣れた、なんじゃこれは?』で、それを調べてみる。このあたりですよね」

加藤「外道の種類を見極めるために、図鑑やインターネットで見てみるといいんじゃないかなと思います」

釣れたネズッポ類を比較してみる。こんな自由研究はとても楽しそうです。

左右に並んでダンスを踊る

このネズッポ類の中でも、トビヌメリは産卵の時に独特な行動を見せるといいます。

トビヌメリは産卵の際、集団ではなくペアになってダンスをします。夏場の夕方から暗くなりかけの時間帯にかけて、オスとメスが左右に並んで、胸びれをビビビビビビと細かく動かしながら、ゆっくりと底から上に上がってきます。

水面の直下ぐらいでメスは卵を出し、オスは精子を出して子どもを作ります。

木村先生「魚もこういうダンスをするんだ、というようなね。産卵のための行動というか、ダンスをすることが多いですね」

「トビヌメリ 産卵」で検索を!

加藤「ちょっと、どんなダンスか見てみたいですね」

トビヌメリを水槽で飼育していて、実際にそのダンスを見たことがあるという木村先生。

木村先生「かなり感動的な、っていいますかね」

なかなかこういうタイミングを目撃するのは難しいかもしれません。しかし、インターネットで「トビヌメリ 産卵」と検索すると、オスとメスが互いに寄り添ってビビビビビビと胸びれを動かしながら、水面に上がって産卵する様子を見ることができるそうです。

トビヌメリの産卵ダンス、気になる方はぜひ検索を!
(minto)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2023年08月24日08時30分~抜粋

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