多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

夏休みの自由研究にぴったり!潮だまりのきれいな魚を観察しよう。

8月17日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、加藤愛アナウンサーが三重大学名誉教授で「お魚博士」である木村清志先生に、魚の素朴な疑問を教えてもらいました。

今回は、夏休みの自由研究にぴったり、海辺の見られる潮だまりの魚を取り上げました。
潮だまりとは、潮が引いたあとにできた水たまりのことです。そこには魚が閉じ込められていて、観察ができます。

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自然の水族館

今週は、魚の中でも見た目がとっても派手できれいな魚を紹介しました。
まずはチョウチョウウオという魚です。

木村先生「潮だまりはホントに自然の水族館みたいです。大きな潮だまりだと身体を使って、水中メガネ、覗きメガネを使ってみると本当に面白いです。

そこにはいろんな魚のこどもがいます。沖縄の海を想像するようなチョウチョウウオとかがいます。
チョウチョウウオはきれいです。飼育は難しいですが、そこで観察したり、タモですくうこともできます」

加藤は写真を見て「確かにきれいですね」と感嘆します。

チョウチョウウオの種類

木村先生「動きもかわいいです。チョウチョウウオはちょっと茶色が入った黄色で、目に縦の黒い線が入って、こどもの間は背びれの後ろの方に黒い点があります。

多いのはチョウチョウウオですが、ほかにアケボノチョウチョウウオとトゲチョウチョウウオとか出てきます。

トゲチョウチョウウオは前半分が白くて、後ろは黄色です。これも背びれの後ろに黒い点があります」

アケボノチョウチョウウオについても解説する木村先生。

木村先生「これも白地で、トゲチョウチョウウオは体の後ろが黄色ですが、それがあまりないです。白地に斜め上向きの細い線が入っています。それで区別がつきます。

こどものうちは体の黄色さが目立たないので白いですが、大人になるとだんだん黄色がはっきりしていきます」

同じチョウチョウウオでも、黄色の入り方、線の入り方、黒い点などで見分けるのは楽しそうです。

色が変わる魚

木村先生「夏の海となるのがスズメダイです。多いのはソラスズメダイ、きれいな魚です。コバルトブルーに少し水色を混ぜたようなきれいな色です。尾びれが黄色です。群れをなして泳いでいます。

ただ、慣れればすくえますが、すくってバケツに入れて、しばらく日陰に置いておくと、黒くなります。また明るい色に置いておくときれいな色になります」

きれいな魚で見てすぐわかるので、夏休みの研究に向きそうです。

木村先生「この辺りだとイソスズメダイ、シマスズメダイもいます。どちらもよく似ています。
シマスズメダイは背びれの前の方が黒いです。特徴的なのは背びれのすぐ後ろの背中あたりに目のような黒い斑紋があります。
その三種がスズメダイの仲間でよくとれます」

狭い所が嫌い?

木村先生によると、イソスズメダイ、シマスズメダイは気性が荒く、狭い水槽で飼えますが、何匹かシマスズメダイとか入れておくと、ケンカして弱い方が死んでしまうそうです。

海のような広いところだと仲良く暮らしますが、狭くなるとケンカします。魚はそういう性質を持った種類が多いそうです。

考えてみれば、人間も狭い環境だとストレスが溜まってケンカしますね。

自由研究の仕方

では、どのように自由研究を進めればいいでしょうか?

加藤「スズメダイは青がほんとにきれいな魚ですけど、日陰に置いておくと黒くなります。自由研究にはいいですね。

きれいな魚を追いかける時も、河口近くの潮だまり、離れた潮だまり、場所によっている魚が違うことがあります。それぞれの分布とか、種類、数などを調べ、なぜそういう違いができたか、考察していくといいと木村先生もおっしゃっていました」

くれぐれも安全には気をつけて無理のないよう楽しんでください。
(みず)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2023年08月17日08時30分~抜粋

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