多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

箸しか使わずに食べる…実は外国ではマナー違反?

毎週金曜日の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』(CBCラジオ)では、CBC論説室の石塚元章特別解説委員がその日にちなんだキーワードを元に、いろいろな角度から解説を行なっています。

8月4日放送のキーワードは「箸(はし)」、この日は語呂合わせで箸の日だったためです。
日本人の食にとってなくてはならないの箸についてのトリビアが紹介されました。

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「はし」の語源は?

箸の定義は「物をはさみ取るのに使う2本の細い棒」ということになりますが、語源は諸説あります。

鳥のくちばしの「はし」から来ているという説、柱や橋、はしごなど、何かと何かをつなぐ物に「はし」と付いていることと同じという説があります。
食べ物と口の間を「つなぐ」役割が、箸にはあるというわけです。

英語では「チョップスティックス」といいますが、同名のピアノ曲があり、左右1本ずつの指だけでも弾けるということからその名がついているそうです。

箸の歴史はかなり古く、中国では紀元前5千年前の遺跡から動物の骨で作った箸のような物が見つかっています。

手づかみで食べていそうな時代のため、これが日常で食べる道具として使われていたのか、神事などで使われていたのかは不明です。

日本で最も古くに見つかっているのは上の部分がつながっているトング型で、竹でできた物ですが、こちらも神事でお供えをはさむのに使われていたのではないかと言われています。

日本人は箸をやたら使う

お箸で食べるものは和食というイメージがありますが、石塚がコンビニでパスタを買う時、店員さんによっては箸かフォークか聞いてもらえることがあるそう。

日本では洋食でも箸で食べる人も多く、フレンチでもカジュアルなレストランだと箸が用意されていることがありますし、例えばファミレスのハンバーグランチも箸で食べたりします。

箸は日本だけではなく、中国や韓国、ベトナムなどアジア圏で使われる道具ですが、実は日本だけで特殊な使い方をされているそうです。

根本的に異なるのは、他の国では箸だけではなく、他の道具も合わせて使うのが一般的。

例えば、中国や韓国ではお箸以外にレンゲやスプーンを使ったりしますが、日本では箸だけで事足りるケースがあります。

日本では汁物を飲む時にお椀を口に持っていきますが、韓国などではそれはマナー違反で、必ずすくうためのスプーンが置かれています。

日本ならではの箸

また、家族が家で食卓を囲む際、食事の道具でそれぞれ自分用の物があるというのも、日本ならではの特徴。

例えば外国だとフォークやナイフは誰が使ってもいいように同じ物が用意されます。

日本では伝統的に個人別にお膳が用意され、食器や箸などはすべての自分専用。
また、箸箱や箸置きなどさまざまな道具があることや、菜箸や真魚箸、菓子箸など、直接食べるのに使う物以外の種類の箸があるのも面白い点です。

最後に石塚は「箸というのはどこにでもあるけれど、だからこそ基本というのが日本文化に根づいているのかなとあらためて思います」とまとめました。
(岡本)
 
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2023年08月04日07時21分~抜粋

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