『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』(CBCラジオ)、毎週木曜日の「愛ちゃんと木村先生」は、加藤愛アナウンサーが、三重大学名誉教授でおさかな博士の木村清志先生から魚に関するあれこれを学ぶコーナーです。
8月3日の放送では、海に潜む危険な魚「サメ」を取り上げました。
人間を襲う「人食いザメ」とは
日本ではサメに遭遇する機会は多くはありません。しかし中には人間を襲う「人食いザメ」と呼ばれているサメもいます。
ホホジロザメ、イタチザメ、オオメジロザメは沿岸にやってくることもあり、実際に何人もの人が亡くなっている記録があります。
「サメって、なんで狂暴って言われるんですか?」という加藤の素朴な疑問に、「海の中の食べ物の一番上にいる」と木村先生。
例えばホホジロザメは、イルカ、ウミドリ、オットセイなどを食べます。悪いことをしているわけではありませんが、人間から見れば「狂暴」と見えるのです。
多くのサメは「外洋性」のサメ
木村先生「身体もでかくなりますし」
加藤「そうなると人間を襲うことも、やっぱり」
人を襲った記録は比較的少ないそうですが、それでも30種ほどはいます。ホホジロザメ、イタチザメ、オオメジロザメは、その中でもよく人を襲う種類だそうです。
木村先生によると、多くのサメは「外洋性のサメ」。あまり人と遭遇する機会がないので、実際に襲われたという記録は少ないそうです。
しかし、沖合に船で出て泳ぐ場合は危険度が増します。
なかなかそんな場面には出くわさないと思いきや、身近な場所でもサメを目撃することはあるそうです。
パラオでサメに遭遇!?
木村先生「三重県の沿岸で泳いでいると、小さなサメはよく見ることがありますね。ドチザメとか数十センチですね。おとなしいですけど、万が一うっかり手を出したら、噛まれる可能性もゼロではないと思いますので」
大きくならず、性格も比較的おとなしいサメはいるということです。
そんな木村先生、パラオでシュノーケリングの最中にサメに襲われそうになった経験があるのだとか。
魚たちが一斉に同じ方向に向かって泳いでいったので「これはなにが起こるのかな?」と思ったその瞬間、そのすぐ後ろに魚を追いかけてきていた大きなサメを発見したというのです。
岩陰に隠れて「怖いな」
木村先生「素潜りなので『怖いな』と思いながら、岩陰に隠れた思い出があります」
加藤「冷静ですね」
木村先生「どうしようもないですもんね」
加藤「ちゃんと知識がある木村先生だから、こういう時にはって思うけど、私だったら多分パニックになっちゃいますよ」
木村先生「あの時は確かに驚きました。やばい、やばいって」
「自分の目の前を大きなサメがシューと泳いで通って行った、ということなんですかね」と、その恐怖を想像して驚く多田しげお。
加藤「もし私だったら、多分どうしようって身動き取れなくなっちゃうなって。話を聞いていて思いましたね」
稀な例ではありますが、海には人を襲うサメがいるということを心の隅に置いておくと良いかもしれません。
(minto)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2023年08月03日08時30分~抜粋