多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

日焼けにご注意!シミや皮膚がんの原因になることも。

毎日、猛暑が続きます。強い日差しの中、肌を露出していれば、日焼けをしてしまいます。
日焼けとは肌がどういう状況になることでしょうか?また日焼けの具体的なデメリットは何でしょうか?

7月25日放送のCBCラジオ『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、「日焼け」について、名古屋市立大学医学部皮膚科教授の森田明理先生に伺いました。

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サンバーンとサンタン

一般的に「日焼け」とはどういう現象を指すのでしょうか?

森田先生「日焼けとは一般的には太陽の紫外線を浴びて、だいたい24時間くらいで赤くなってくる現象、これが日焼けです。
それからしばらく経つと赤いのが黒くなってきます。これも日焼けのひとつです。

赤くなる方をサンバーン(Sunburn)。黒くなることをサンタン(Sun tan)といいます。色素沈着がついているのでそういいます」

皮膚がんの可能性

赤くなる「サンバーン」は何が起こっているのでしょうか?

森田先生「これは血管拡張です。皮膚の浅いところに毛細血管という血管がありますが、それが全部膨らんできます。拡張するんです。
そうすると外側から見ると、赤血球をたくさん含んだ血管が膨れあがるから、赤く見えます」

皮膚にはどういう影響を与えているのでしょうか?

森田先生「赤くなる現象のあとがそれだけでは済まないいです。皮膚の表面の表皮という細胞の遺伝子の核に傷がつきます。そうすると最終的には皮膚がんができやすくなります」

メラミン色素がたまっていく

一方、黒くなる「サンタン」とはどういう現象でしょうか?

森田先生「色素沈着です。多くの場合はメラニンという色素が増えるからです。これは皮膚の中に色素細胞という細胞があって、紫外線が当たると、色素細胞がメラニンを作って、まわりにある表皮の細胞に手渡していきます。

すると核の上にメラニンがたくさん溜まっていきます。太陽の紫外線をうまく防御するように外側に向かってメラニンが溜まっていきます。それで紫外線を核に当たらないようにする。
すなわち、核のDNAの傷つきから守ろうとしているんです」

サンタンを繰り返すと、肌にどんな影響を与えるのでしょうか?

森田先生「今度は色がつくだけでなくシミ、肝斑ができたりします。見た目、歳に見えます。これを『光老化』と呼びます。シミ、シワの原因が紫外線であることにつながってきます」

日焼け対策を

サンバーンには皮膚がんの可能性があり、サンタンはシミ、そばかす、シワになっていきます。

最近はさまざまな日焼け止めが販売されています。どのくらい塗るか、どう塗り替えるかが問題になります。

森田先生はそれ以上に「つばの広い帽子を被るとか、長袖のシャツを着る方が効果がある」と言いました。
衣服で紫外線を防ぐのも有効だそうです。上手に日焼け対策をしてください。
(みず)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2023年07月25日07時19分~抜粋

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