多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

円周率計算の世界記録は100兆桁…計算にどれだけ時間がかかった?

毎週金曜日の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、CBC論説室の石塚元章特別解説委員が、毎週その時期にちなんだキーワードを取り上げ、さまざまな角度から分析しています。

7月21日放送のキーワードは「円」、丸い円でした。
翌22日が円周率近似値の日という記念日であるため、石塚が選んだキーワードです。

「円周率近似値」とはいったいどのような意味なのでしょうか?

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日本で呼ばれていたコンパスの名前

円をひと言で説明すると「1つの点を決めて、そこから等しい距離にある点をつないでいくとできるもの」ということになります。
針でひとつの点を決め、回して円を描くコンパスは、まさにこの言葉どおりの機能を持っています。

このコンパス、すでに古代ギリシャから存在しており、その後もミケランジェロやガリレオ・ガリレイもこれで円を描いていたそうです。

日本では明治時代の初めにヨーロッパから伝わり、当時は「ぶんまわし」と呼ばれていました。

実はコンパスがなくてもきれいな円を描くことができます。
例えば画鋲に糸を付け、反対側に鉛筆を巻きつけてぐるっと回せば円は描けます。

また道具を使わなくても、ペンを持った手のある部分を支点にして、紙のほうを回すと円が書けるという情報がネットで話題になったようです。
石塚がチャレンジしてみたところ、なかなか難しかったとのこと。

3.1415…どこまで覚えてる?

円周が直径の何倍の長さがあるのかということ、それが円周率です。
円周率は3.1415……と延々と続くことが知られていて、無理数、無限小数とも呼ばれ、終わりがないものです。

昨年Googleが円周率を100兆桁まで計算し、世界記録を更新したことが話題となりましたが、計算には158日近くを要したそうです。

このように、今ではコンピュータで計算しても終わりがない、あるいは終わりが果てしないということが判明しています。

しかし、昔から研究者は正確な円周率をどうにかして算出しようとしました。
古代エジブトやバビロニアでは、円周率はだいたい22/7と考えられていました。計算すると3.142857……で、それなりに近い数字が出ます。

実は7月22日が「円周率近似値の日」と制定されたのは、この「7分の22」という数値が由来なのです。

コンピュータがない時、どう計算した?

そもそもコンピュータのない時代、研究者はどのようにして円周率を算出してきたのでしょうか?

例えばアルキメデスは正三角形、正四角形、正六角形…と、角を増やしていくとだんだん円に近づいていくことに着目。

円の外側にピッタリ貼り付く正九十六角形と、円の内側に貼り付く正九十六角形を作り、辺の長さなどを元に円周率を計算しました。

これらの人たちの研究の積み重ねにより、円周率のみならず、さまざまな技術が進んできてるのです。
(岡本)
 
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2023年07月21日07時18分~抜粋

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