多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

第9波到来?ピークはこれから?新型コロナウイルスの現状

新型コロナウイルス感染症が、感染法上の位置づけで季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行されてから3週間が過ぎました。

以前は毎日発表されていた感染者数は、現在は特定の医療機関だけに週1度届け出をしてもらう「定点把握」のみとなっています。

5月29日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』では、新型コロナウイルスの現在の状況について、大阪医科薬科大学の総合診療科特任教授 鈴木富雄先生に話を伺いました。

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感染者数は微増傾向

1回目の定点把握では、1医療機関あたり2.63人。2回目は1医療機関当たり3.56人と微増しています。

多田「増えているということは、第9波が始まっている、ということなんですか?」

鈴木先生「始まりかけている、ぐらいですかね」

多田「これから9波の感染拡大になっていきそう、という風に見ればいいんですか?」

鈴木先生「ゆっくりゆっくりは増えてきてますので。ピークがいつになるかちょっとわからないんですけれども、減ることはないと思います」

感染者数が徐々に増えている状況。これからピークがやってくるかもしれないということです。

感染拡大の予測は困難

実際、別の病気で診察に来られた方を検査すると「コロナ陽性」が判明するということも多いそうです。

鈴木先生「以前のように、発熱と呼吸困難で運ばれる方は結構少ないんですけれども。『ちょっと調子崩した』とか、『他の病気が悪くなって』と入ってきた方を検査をするとコロナ陽性。それが非常に多いんですよね」

これからやってくるであろう「第9波」の感染拡大を予測するのは、「なかなか難しい」のだとか。

その理由としては、まず5回目のワクチン接種を済ませた方が少しずつ増えているという現状。そして変異株の存在です。国民全体で見ると免疫力が高まってきている状態ですが、新たな変異株が出てしまうと話は別です。

また、日本人は「室内でマスクをする」ことが習慣づいているため、これもある程度の抑制効果になるのでは、ということです。

長引くインフルエンザの流行

もうひとつ気になることは、季節性インフルエンザが流行しているという事実。東海地方でも、休校や学級閉鎖が出ています。

鈴木先生「インフルエンザがここ数年間流行ってませんでしたから。特にこどもさんは免疫や抗体がないので、非常に学校で流行しやすかったんですよね」

毎年GW明けはインフルエンザが続くものの、今年は長引いている印象とのことです。

喉や咳の風邪も流行っている現在。コロナ、インフルエンザ、そして普通の風邪は症状が非常に似ているので、注意が必要です。

現在、風邪が流行している背景には、4月から5月にかけての気候変動の激しさがあったといいます。

マスクと換気の重要性

会社や学校や病院などで、まだマスクをしている人が多い現状は、コロナ前に比べると極めて感染対策がなされている状況です。

鈴木先生「その状況をしばらくは維持していただく、これが大事かなと思いますね」

マスクはまだまだ着用する必要があるということです。

さらに、もうひとつ大切なのは「換気」です。

多田「室内では換気をして、三密の状態の時にできる限り空気を入れ替えましょうということですね。しばらくはこの状態が続くけど、しょうがないよということなんですね」

鈴木先生「おっしゃる通りです」

マスク、そして換気。新型コロナウイルスとの戦いはまだまだ続きそうです。
(minto)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2023年05月29日07時17分~抜粋

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