多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

今までにない五輪競技を目指す!誰でも公平に楽しめる「重力カーレース」

5月22日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』(CBCラジオ)では、「重力カーレース」を取り上げました。

重力カーレースとは、坂道を下る力(重力)のみで四輪車を走らせてタイムを競うレース。現在はこども向けに行われています。

NPO法人「日本ソープボックスダービー協会」の事務局長 山本教子さんから話を伺いました。

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ハンドルとブレーキのみの四輪車

重量カーレースに使うマシンは、長さ2m、幅1mほどの四輪車。こども1人が前屈姿勢で乗れる程度の大きさです。
ドライバーが操作できるのは、ハンドルとブレーキのみ。動力は重力のみで、エンジンはついていません。

多田「形は結構、流線的なんですか?」

山本さん「そうですね。空気抵抗の少ないような形です」

多田「結構かっこいいですね?」

山本さん「かっこいいと思います!こどものF-1レースみたいな感じだと思いますよ」

ウエイトで総重量をコントロール

重力カーレースでは「みんな公平」というコンセプトのもと、すべての人が協会指定の同じタイプの車を使用します。

さらに、坂道を下る時に影響が出るであろう選手の体重差も考慮されているそうです。

山本さん「乗り手と車の総重量を量って、同じ重さになるようにウエイトを乗せてコントロールしています」

こうすることで、体重や体格の違いも関係ありません、まさに「公平」なレースです。

直線をまっすぐ進むテクニック

重力カーレースは、巨大な滑り台のような「スタート台」と呼ばれる高さ1.7mの発射台から10mほどのスロープを下り、100~200mの直線コースを走り抜けるレースです。

同じ重量の同じ車で同じ坂道を下るため、法則からすれば全員同じ結果になるのではと思いきや、意外にもそうではないようです。

レースにかかわる自動車の専門家によると「直線をまっすぐに素直に走らせる、こんな難しいことはない」とのこと。

多田「結構難しいんですか?」

山本さん「実はね、すっごい難しいんです。奥が深いんです(笑)」

路面の細かい条件がいろいろとあり、そこをまっすぐ進むにはハンドルの操作が必要となります。ハンドルを動かすことで抵抗が生じて、タイムロスにつながります。

マシンの差ではなく、「直線をまっすぐ進む」ための操作のテクニックで差がつくそうです。

すべての人に公平な競技

山本さんいわく、重力カーレースは「ハンディキャップフリー、ジェネレーションフリー、ジェンダーフリー」の競技。

障がいがあってもなくても、大人でもこどもでも、男性でも女性でも条件は全く同じ。誰もが公平に楽しめるレースということです。

山本さん「『目指せ五輪!』だと思ってます。オリンピックもパラリンピックもその垣根も超えたユニバーサル性の高いスポーツなので。今までにないオリンピック競技になったら、それは面白いなと思っています」

地球の力・重力のみで走る重力カーでスピードを競う「重力カーレース」。すべての人に公平で、環境にもやさしい新たなスポーツです。
(minto)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2023年05月22日07時18分~抜粋

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