多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

黄砂襲来!飛来量が日によって違うのはどうして?

2023年04月14日(金)

ライフ・ヘルスケア

4月13日から14日にかけて、西日本から北日本の広い範囲に黄砂が飛来しています。

黄砂は、中国の奥地・ゴビ砂漠で舞い上がった砂が偏西風に乗って、日本まで飛んでくる現象。黄砂の飛来量は一体何で決まるのでしょうか?

12日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』(CBCラジオ)では、気象予報士でもある沢朋宏アナウンサーが「黄砂はなんで日によってたくさん飛んできたり、飛んでこなかったりするんですか?」という質問に答えました。

黄砂が上がる時、上がらない時

「毎日のように舞い上がってるんですよね」という多田に、「毎日の"ように"なんです」と沢。

砂が「上がる時」と「上がらない時」があり、これには3つのポイントがあるといいます。

まず、フワーなのか、ブワー!なのか、という上がり方の違い。

そして、その砂が上がった時に、その真上を偏西風が飛んでいるかどうか。

沢「偏西風の位置が、ブワーっと上がったところからずれていたら、ブワーっと上がってその同じ場所にまたブーンって」

多田「たまたまその時に偏西風が飛んでると」

沢「ブワっと行ったのが、ズドーン!」

多田「東の方へ東の方へ、ブワー吹き飛ばされていく」

これがいわゆる黄砂としての流れの始まり。つまり黄砂の上流部分です。

すべての条件が重なってしまった

続いては黄砂の中流部分。日本に影響を及ぼすのは、この中流部分から下流部分にかけてです。

沢「大陸の上を流れながら日本海に出てくるまでの間に、偏西風がまっすぐ進まず、北に蛇行するのか、南に蛇行するのか、まっすぐ来るのか」

流れがどう向きを変えるかによって、列島直撃コースになるか、北海道の北を抜けていくのか、もしくは九州のさらに南に行くのかが決まるといいます。

多田「何日か前にゴビ砂漠でウワっと巻き上がってしまいました。ちょうど偏西風がゴビ砂漠の上を通過してました。その偏西風の行き先が、ちょうど日本列島にぶつかるところを吹いてきている」

この条件が重なったのが今回の黄砂。2年ぶりの大黄砂です。

この大黄砂は、1枚でもカードが違っていれば起こりませんでした。

沢「最初にブワーの巻き上げがなかったら、その上を偏西風が吹いていなかったら、日本直撃の風じゃなかったら…」

今回は、すべての条件がそろってしまったというわけです。

花粉以上の対策が必要

黄砂の影響としては、白い車が黄色くなることが考えられます。

粘土質の砂なので、乾いたタオルでギュッとふき取ることは厳禁!被膜が取れて、車が傷つくことに。また数日放っておくのもNG行為。こびりついて取れなくなってしまいます。

もう1点、呼吸器系の疾患がある方は要注意。外出しなければならない場合は、鼻の上と顎の下をマスクでしっかり覆う必要があります。お医者さんによっては二重マスクを勧める方もいるそうです。

多田「花粉対策以上に、ガッチリ鼻と口は守ったほうがいい」

沢「なぜならば黄砂の粒子は、花粉の10分の1から100分の1」

多田「つまり肺の奥まで入る可能性があるわけですね」

黄砂の飛散が多い日には、しっかり防御をする必要があるということです。
(minto)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2023年04月12日08時40分~抜粋
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