多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

今年は要注意?黄砂が喘息に悪影響を及ぼす理由とは

『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』(CBCラジオ)、気象予報士でもある沢朋宏アナウンサーがリスナーの質問に答える「沢君教えて!」のコーナー。

4月4日の放送には、「黄砂がもう飛んでますね!」というおたよりが多く寄せられました。ところで黄砂はどこから飛んでくるもので、何が問題なのでしょうか。

[この番組の画像一覧を見る]

黄砂はどこからやってくる?

毎日のように黄砂の発生源の状況を見ている沢としては、「今年は多そうだな」という印象を受けているんだとか。

まずは基本事項の確認から。黄砂とは一体どういうものなのでしょうか。

場所は中国大陸の奥地。内モンゴル自治区にあるゴビ砂漠などで、雪が解けるときに風が強く吹く低気圧で砂が巻き上げられます。

巻き上げられた砂が上空を流れてくるジェット気流に乗って、東の方、すなわち大陸の沿岸部から日本列島の方へ運ばれてきます。これが黄砂のメカニズムです。

有害物質を付けた砂

日本列島にやってくる黄砂はゴビ砂漠の砂と聞いて、「じゃあ天然のものだから…」と、大きな問題はないのでは?と言いたげな多田しげおに、沢が答えます。

沢「うーん、と言いたくなるんですが。天然のものがここまで流れてくる間に、中国の大陸沿岸部の工業地帯の真上を通ってくるので。工場などから排出するガスを身にまとってしまった砂」

多田「結構、有害物質を付けた砂が日本列島あたりに落ちてくるので、もう油断ならないぞ、お前!ってやつですか」

花粉よりも小さい粒子

たびたび、花粉と一括りにされることが多い黄砂ですが、黄砂は粒の大きさがバラバラ。日本に飛んでくる主流の黄砂は、花粉に比べると粒子がかなり小さいそうです。

沢「ということは、鼻から器官の方にまで入っていってから、ゲホゲホってなりやすい。奥の方まで入りやすいっていうことも、一つ問題だと言われます」

喘息持ちの多田にとって、黄砂はかなりの大敵であるというわけです。

黄砂の飛来が予想される時には、喘息の持病をお持ちの方は、家で過ごす、マスクを着用するなどの工夫をするべきだそうです。

偏西風の流れに乗ってやってくる

とはいえ黄砂は、四六時中飛んでいるわけではありません。

沢「大陸の方でウワっと巻き上げられる。それが上空の偏西風の流れに乗ってやってくるんですが、偏西風というは、蛇行をしてまして」

多田「蛇行をして、北寄りを通るか南寄りを通るかによって、いろんな気候条件が変わってくる」

今シーズンは、新潟や秋田の方で黄砂が観測されています。
九州の方へ飛んでいくと、そこから南へ下っていくので、名古屋の方に来ることはありません。

今のところ、直近の1週間で名古屋を直撃する黄砂の流れは予想されていないそうです。

言わないときは飛んでこないとき

多田「そういう予想もちゃんと出てるんですか?」

沢「気象庁が出してます」

ただ毎日ではなく、「このエリアに直撃するぞ」という時だけ、ラジオやテレビでオンエアされているんだそうです。

多田「そういった文言がないときは、この地方にはそれほど黄砂は飛んできてないんだなと思っていいというわけですか?」

沢「その通りです」
(minto)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
この記事をで聴く

2023年04月05日08時39分~抜粋

関連記事

あなたにオススメ

番組最新情報