三重県にある鳥羽水族館では今、ヒメキンカライソギンチャクという名前のイソギンチャクが飼育されていますが、これが2022年世界の注目すべき海洋生物の新種トップ10に選ばれました。
毎年、2,000種ほどの生物が新たに登録されているそうですが、その中でのトップ10、いったいどのような点で注目を集めているのでしょうか。
4月3日放送『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』では、鳥羽水族館の学芸員、森滝丈也さんに電話で話を伺いました。
世界トップ10の新種海洋生物が三重・鳥羽水族館で見られる
貝殻が大きくなっていく!?
まずは森滝さんにヒメキンカライソギンチャクの珍しい点について伺いました。
森滝さん「ちょっと生態が変わっていて、ジンゴロウヤドカリというヤドカリの殻の上に共生するイソギンチャクなんですけど。
自分で作り出した殻みたいなものをどんどん分泌したもので、ヤドカリの殻を増築していくような感じですね」
ヤドカリはもともと自分が大きくなるのにつれて、大きな貝殻へと引っ越していく性質を持ちます。
そうするとイソギンチャクが大きな殻を作るなら、引っ越しする必要はなくなるのでしょうか。
森滝さん「完全に引っ越しをしなくても良いというところまではいかないですけど、引越しの回数を減らすメリットはあるんじゃないかと考えています」
森滝さん「ちょっと生態が変わっていて、ジンゴロウヤドカリというヤドカリの殻の上に共生するイソギンチャクなんですけど。
自分で作り出した殻みたいなものをどんどん分泌したもので、ヤドカリの殻を増築していくような感じですね」
ヤドカリはもともと自分が大きくなるのにつれて、大きな貝殻へと引っ越していく性質を持ちます。
そうするとイソギンチャクが大きな殻を作るなら、引っ越しする必要はなくなるのでしょうか。
森滝さん「完全に引っ越しをしなくても良いというところまではいかないですけど、引越しの回数を減らすメリットはあるんじゃないかと考えています」
何のために殻を大きくしてる?
ヤドカリにはメリットがあるように見えますが、イソギンチャクは何のために殻を大きくしているのでしょうか。
森滝さん「イソギンチャクはヤドカリと一緒に移動することで、おそらくエサにありつく確率が高くなる」
ヒメキンカライソギンチャクは伸縮することはありますが、大きさは3~4cmでイソギンチャクとしては小ぶり。
鳥羽水族館にいるのは熊野灘で採取したものですが、駿河湾など太平洋で採取でき、深海300mほどの所にいるそうです。
そんなに深い場所にいる小さなイソギンチャクですが、どうやって見つけて獲ったのでしょうか。
森滝さん「船に乗せてもらって、底引網でいろんな底生生物と一緒に獲れるという感じですね」
森滝さん「イソギンチャクはヤドカリと一緒に移動することで、おそらくエサにありつく確率が高くなる」
ヒメキンカライソギンチャクは伸縮することはありますが、大きさは3~4cmでイソギンチャクとしては小ぶり。
鳥羽水族館にいるのは熊野灘で採取したものですが、駿河湾など太平洋で採取でき、深海300mほどの所にいるそうです。
そんなに深い場所にいる小さなイソギンチャクですが、どうやって見つけて獲ったのでしょうか。
森滝さん「船に乗せてもらって、底引網でいろんな底生生物と一緒に獲れるという感じですね」
ヒメキンカラって何?
この「ヒメキンカライソギンチャク」という名前ですが、頭にある「ヒメキンカラ」ってどのような意味なのでしょうか。
森滝さん「ヒメっていうのはサイズが小さい生き物に対してよく付けられるんですけど、キンカラっていうのは金色の殻ということで、ヒメキンカライソギンチャクとは別にキンカライソギンチャクという名前のついてる、少し大型のイソギンチャクもいるんですね。
金属っぽい感じのコーティングをしていて、殻を大きくしていくという感じですね」
底引網で一気に獲った時に、中に入っていたというような形ですが、網にかかるとわかるものなのでしょうか。
森滝さん「ヤドカリとイソギンチャクがセットになってるんですけど、わりとよく獲れるんですよ」
ただ、今回は新種として注目されているということですが、この新種の登録は結構難しいそうです。
森滝さん「特にイソギンチャクの場合は難しいらしくて、かなり内部の構造や遺伝子とか調べないといけないので、難しいみたいですね」
このヒメキンカライソギンチャクは生態が面白いということで注目されているそうですが、鳥羽水族館では「へんな生きもの研究所」というコーナーで見ることができます。
(岡本)
森滝さん「ヒメっていうのはサイズが小さい生き物に対してよく付けられるんですけど、キンカラっていうのは金色の殻ということで、ヒメキンカライソギンチャクとは別にキンカライソギンチャクという名前のついてる、少し大型のイソギンチャクもいるんですね。
金属っぽい感じのコーティングをしていて、殻を大きくしていくという感じですね」
底引網で一気に獲った時に、中に入っていたというような形ですが、網にかかるとわかるものなのでしょうか。
森滝さん「ヤドカリとイソギンチャクがセットになってるんですけど、わりとよく獲れるんですよ」
ただ、今回は新種として注目されているということですが、この新種の登録は結構難しいそうです。
森滝さん「特にイソギンチャクの場合は難しいらしくて、かなり内部の構造や遺伝子とか調べないといけないので、難しいみたいですね」
このヒメキンカライソギンチャクは生態が面白いということで注目されているそうですが、鳥羽水族館では「へんな生きもの研究所」というコーナーで見ることができます。
(岡本)
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