専門医が身近な病気のことをわかりやすく解説する『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』(CBCラジオ)のコーナー「健康で生きる」。
3月のテーマは「小児科の診療」です。
29日の放送では大同病院・小児科部長の浅井雅美先生が「こどものアレルギー疾患」について解説します。
聞き手は多田しげおです。
こどもの「アレルギー疾患」種類や症状、治療法はどのようなものがある?
アレルギー疾患とは?
小児科は、新生児期から思春期(15才、中学3年生頃)までを対象として診療を行っていますが、病気の治療はもちろん、成長・発達の相談や健診、予防接種等、子どもの成長・健康全てに関わっています。
そんなこどもの医療に関するお話を伺っています。
今日は「こどものアレルギー疾患」について教えていただきました。
多田「そもそもアレルギー疾患とはどんなものでしょうか?」
浅井先生「アレルギーの原因になる物質をアレルゲンといいます。
アレルゲンが身体に入って免疫反応が起こり、人に有害な局所的または全身的な反応を起こす疾患をアレルギー疾患といいます。
アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー結膜炎、花粉症などがあります」
そんなこどもの医療に関するお話を伺っています。
今日は「こどものアレルギー疾患」について教えていただきました。
多田「そもそもアレルギー疾患とはどんなものでしょうか?」
浅井先生「アレルギーの原因になる物質をアレルゲンといいます。
アレルゲンが身体に入って免疫反応が起こり、人に有害な局所的または全身的な反応を起こす疾患をアレルギー疾患といいます。
アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー結膜炎、花粉症などがあります」
食物アレルギーの予防と治療
多田「こどもに多いアレルギー疾患はなんでしょうか?」
浅井先生「小児期には、乳幼児期のアトピー性皮膚炎を始まりとし、食物アレルギー、気管支喘息、アレルギー性鼻炎と次々に異なる時期に出現してくることが多く、これを『アレルギー・マーチ』と呼びます。
もちろん、各々の疾患が単独で発症する事もあります。小児期のアレルギー疾患は全体的に増加傾向ですが特に食物アレルギーとアレルギー性鼻炎が増えています」
多田「食物アレルギーの予防と治療は何がありますか?」
浅井先生「食物アレルギーの発症には家族歴、特定の遺伝子、皮膚のバリア機能などが影響すると言われていますが発症予防として確定したものはありません。
以前に妊娠中や授乳中に母親が特定の食物を除去することで食物アレルギーの発症予防になるとされたことがありますが効果は否定されています。
また離乳食の開始時期や、食物アレルギーになりやすい食物の摂取開始を遅らせることも推奨されていません。
食物アレルギーは、特定の食物摂取によりアレルギー症状が誘発される現象ですが、症状や血液検査等で正確な診断をすることが大切です。
乳幼児期の食物アレルギーの原因食物は多くの場合、3歳ぐらいで食べられるようになります。
治療としては原因となる食物を摂取して出た症状に対する治療とアレルギーを起こさないように原因食物除去になります。
適切な食物除去をするために経口負荷試験等を基づいた栄養食事指導が大切になります」
浅井先生「小児期には、乳幼児期のアトピー性皮膚炎を始まりとし、食物アレルギー、気管支喘息、アレルギー性鼻炎と次々に異なる時期に出現してくることが多く、これを『アレルギー・マーチ』と呼びます。
もちろん、各々の疾患が単独で発症する事もあります。小児期のアレルギー疾患は全体的に増加傾向ですが特に食物アレルギーとアレルギー性鼻炎が増えています」
多田「食物アレルギーの予防と治療は何がありますか?」
浅井先生「食物アレルギーの発症には家族歴、特定の遺伝子、皮膚のバリア機能などが影響すると言われていますが発症予防として確定したものはありません。
以前に妊娠中や授乳中に母親が特定の食物を除去することで食物アレルギーの発症予防になるとされたことがありますが効果は否定されています。
また離乳食の開始時期や、食物アレルギーになりやすい食物の摂取開始を遅らせることも推奨されていません。
食物アレルギーは、特定の食物摂取によりアレルギー症状が誘発される現象ですが、症状や血液検査等で正確な診断をすることが大切です。
乳幼児期の食物アレルギーの原因食物は多くの場合、3歳ぐらいで食べられるようになります。
治療としては原因となる食物を摂取して出た症状に対する治療とアレルギーを起こさないように原因食物除去になります。
適切な食物除去をするために経口負荷試験等を基づいた栄養食事指導が大切になります」
アトピー性皮膚炎の治療
多田「気管支喘息の治療は何がありますか?」
浅井先生「気管支喘息は2歳頃から発症してきます。
小児期の喘息の多くは大人になる頃には軽快しますが、大人になっても持ち越さないために、発作を起こさないようにコントロールすることが大切です。
治療は発作予防の薬物療法とダニやハウスダストなどのアレルゲンを減らす環境整備になります。
薬物療法としては飲み薬や吸入薬になります。発作がないと定期的な内服、吸入を忘れがちになるので注意しましょう」
多田「アトピー性皮膚炎の治療はどのようなものでしょうか?」
浅井先生「乳児期の最も多いアレルギー疾患です。治療の基本は皮膚をきれいに保ち保湿をしてバリア機能を低下させないことです。
アトピー性皮膚炎の小児は乾燥肌ですのでしっかり保湿剤を使用しましょう。
かゆみのある部分にはかゆみを抑えるステロイド軟膏を使用します。
かゆみが強い場合は内服薬を使用することも一般的です。
アレルギーに関してはどんどん新しい治療方法が登場してきていますので、専門の先生のところで治療にかかってもらえればいいと思います」
大同病院・小児科部長の浅井雅美先生に「こどものアレルギー疾患」について解説しました。
(新海 優・Yu Shinkai)
浅井先生「気管支喘息は2歳頃から発症してきます。
小児期の喘息の多くは大人になる頃には軽快しますが、大人になっても持ち越さないために、発作を起こさないようにコントロールすることが大切です。
治療は発作予防の薬物療法とダニやハウスダストなどのアレルゲンを減らす環境整備になります。
薬物療法としては飲み薬や吸入薬になります。発作がないと定期的な内服、吸入を忘れがちになるので注意しましょう」
多田「アトピー性皮膚炎の治療はどのようなものでしょうか?」
浅井先生「乳児期の最も多いアレルギー疾患です。治療の基本は皮膚をきれいに保ち保湿をしてバリア機能を低下させないことです。
アトピー性皮膚炎の小児は乾燥肌ですのでしっかり保湿剤を使用しましょう。
かゆみのある部分にはかゆみを抑えるステロイド軟膏を使用します。
かゆみが強い場合は内服薬を使用することも一般的です。
アレルギーに関してはどんどん新しい治療方法が登場してきていますので、専門の先生のところで治療にかかってもらえればいいと思います」
大同病院・小児科部長の浅井雅美先生に「こどものアレルギー疾患」について解説しました。
(新海 優・Yu Shinkai)
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