多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

こどもの健康診断はいつから?もし異常を発見したら?

専門医が身近な病気のことをわかりやすく解説する『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』(CBCラジオ)のコーナー「健康で生きる」。

3月のテーマは「小児科の診療」です。

8日の放送では大同病院・小児科部長の浅井雅美先生が「こどもの健康診断」について解説します。
聞き手は多田しげおです。

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乳児期の検診は?

小児科は、新生児期から思春期(15歳、中学3年生頃)までを対象として診療を行っていますが、病気の治療はもちろん、成長・発達の相談や健診、予防接種等、こどもの成長・健康全てに関わっています。

多田「こどもにとっても、健康診断はやはり大切なものですよね?」

浅井先生「こどもたちの健康診断は成人と違って、健康状態をチェックするだけでなく発育・発達もみていきます。

年齢に応じた体重・身長になっているか、また年齢に応じた発達があるかを定期的にチェックします。乳幼児期はママやパパが育児の面で気になることを相談できる場でもあります」

多田「乳幼児期の健診はいつ頃からでしょうか?」

浅井先生「産まれた後、まず1ヶ月健診があります。出産した産院でママの産後の健診と一緒に行うことがほとんどで、産院によっては2週間健診を行っているところもあります。

その後乳児健診は一般的には3、4か月頃と9、10か月頃に行うことが多いです。
離乳食の進め方や予防接種の説明なども健診の時に行っています。

幼児期は1歳半健診、3歳健診は法的に決められた健診で、多くの自治体では保健所などで集団で行っています。

この時期の健診は、自治体から通知が来ることがほとんどですので、忘れずに受けて欲しいです」

検診の内容は?

多田「年齢によって健診の内容は違いますか?どんな内容なのでしょうか?」

浅井先生「どの年齢でも隠れた病気がないかチェックします。
医師の診察に加えて3歳児健診では検尿がありますし、歯のチェックもあります。

乳幼児期は病気を見つけることより、発育・発達のチェックやママ・パパの相談が中心になることが多いと思います。
健診で子育て全般に関する日頃の疑問を解決して頂けるといいなと思います。

小学校・中学校では毎年学校検診として身長・体重・視力等を測定し、血液検査や尿検査、心電図検査等を実施する学年もあります」

早期発見・早期治療を!

多田「もし、異常が見つかったらどうしたらいいのでしょうか?」

浅井先生「異常が見つかったら、医療機関に受診して頂くことになります。日常生活では気がつかない病気を早期に発見し、早期に診断し適切な治療につなげる事ができます」 

多田「健診では発達の遅れの指摘もあると思いますが…」

浅井先生「そうですね。運動発達の遅れ、知的発達の遅れ、どちらも年齢に応じてチェックしています。その原因は様々ですが、発達障害を心配する保護者は多いです。

何か1つの症状、例えば言葉の遅れだけで診断することは難しいです。
またある程度年齢が進まないと診断が出来ない場合もあります。

発達相談外来等を行っている医療機関や地域の療育センターに受診し、発達検査を実施するなどする中で診断し、療育につなげていくことになります。

こちらもここまでは大丈夫、ここからは異常だというのをしっかり説明するのも大切だと思っています」

大同病院・小児科部長の浅井雅美先生が「こどもの健康診断」について解説しました。
(新海 優・Yu Shinkai)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2023年03月08日08時13分~抜粋

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