日本にはウイスキーの名産地がいくつかありますが、そのうちの1つが北海道の余市。
ニッカウヰスキーの創業地で、2014年には連続テレビ小説『マッサン』(NHK総合)でも取り上げられ、話題となりました。
その余市では現在蒸留所を設立し、新たなウイスキーを造ろうとしている方がいらっしゃいます。
3月9日放送『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』では、リタファーム&ワイナリーの菅原由利子さんに電話で話を伺いました。
完全に地元産 北海道余市で新たなウイスキーが誕生
ワインが海外で人気
菅原さんはご夫婦ですでにワインを造られていて、欧米に輸出しているとのこと。
夫の誠人さんはもともと醸造・蒸留設備機器のメーカーで勤められ、妻の由利子さんはワインの輸入の仕事をされていました。
10年ほど前、由利子さんが「ワイン造りをしたい」と言ったことから、仕事を辞めて故郷の余市町でワインの製造を始めました。
ワインの種類は「ナチュールワイン」と呼ばれるもので、ブドウの栽培は木を丈夫に育てる有機農法で、醸造はブドウの果皮などに付いている野生酵母で自然に発酵させ、酸化防止剤などの添加物は入れない造り方です。
このワインがヨーロッパでも評判を呼び、ワインの本場フランスからも「造った分だけ買わせて欲しい」と言われたほどだそうです。
夫の誠人さんはもともと醸造・蒸留設備機器のメーカーで勤められ、妻の由利子さんはワインの輸入の仕事をされていました。
10年ほど前、由利子さんが「ワイン造りをしたい」と言ったことから、仕事を辞めて故郷の余市町でワインの製造を始めました。
ワインの種類は「ナチュールワイン」と呼ばれるもので、ブドウの栽培は木を丈夫に育てる有機農法で、醸造はブドウの果皮などに付いている野生酵母で自然に発酵させ、酸化防止剤などの添加物は入れない造り方です。
このワインがヨーロッパでも評判を呼び、ワインの本場フランスからも「造った分だけ買わせて欲しい」と言われたほどだそうです。
完全に余市産のウイスキー
さらにこの春からはウイスキー造りを目指すことになった菅原さんですが、その動機を尋ねました。
由利子さん「(誠人さんが)『ワイナリーをやって10年経ったら自分の好きなことをやりたい』という話をして、『何やりたいの?』って聞いたら、『ウイスキーを造りたい』と」
ウイスキー造りは誠人さんの希望だったそうです。
多田「せっかく手元に優秀なブドウがあるなら、ブドウから蒸留酒、つまりブランデーを造ればと思うんですが、ウイスキーは麦ですよね。わざわざゼロからやろうというのはすごいですね」
日本産のウイスキーは海外ですでに高い評価を受けていますが、実は麦芽は海外のものが使われているとのこと。
誠人さんはワインと同様、原料も含めすべて地元の物を使おうと思ったそうです。
原料になじむのは同じ地域の木と考え、樽まで北海道の木材で作る徹底ぶりです。
すべて余市産のウイスキーを造るというのは、実はニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝さんもなし得なかったことです。
「スコッチ」という愛称はスコットランドの名前から来ていますが、余市でしか造れないウイスキーということで多田は「ヨイッチ」を提案します。
由利子さん「(誠人さんが)『ワイナリーをやって10年経ったら自分の好きなことをやりたい』という話をして、『何やりたいの?』って聞いたら、『ウイスキーを造りたい』と」
ウイスキー造りは誠人さんの希望だったそうです。
多田「せっかく手元に優秀なブドウがあるなら、ブドウから蒸留酒、つまりブランデーを造ればと思うんですが、ウイスキーは麦ですよね。わざわざゼロからやろうというのはすごいですね」
日本産のウイスキーは海外ですでに高い評価を受けていますが、実は麦芽は海外のものが使われているとのこと。
誠人さんはワインと同様、原料も含めすべて地元の物を使おうと思ったそうです。
原料になじむのは同じ地域の木と考え、樽まで北海道の木材で作る徹底ぶりです。
すべて余市産のウイスキーを造るというのは、実はニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝さんもなし得なかったことです。
「スコッチ」という愛称はスコットランドの名前から来ていますが、余市でしか造れないウイスキーということで多田は「ヨイッチ」を提案します。
気になる初出荷はいつ?
ところで、菅原さんご夫婦が経営されているのは「リタファーム&ワイナリー」という名前ですが、この「リタ」というのは、竹鶴政孝さんの妻でテレビ小説『マッサン』のヒロインのモデルでもあったリタさんのこと。
実は菅原さんのぶどう畑の隣に住んでいる方が、こどもの頃に竹鶴夫妻と一緒に生活し、ニッカで働いていたそうです。
その方からリタさんの話を聞いて、ワイナリーの屋号に使ったとのこと。
また、由利子さんも学校で竹鶴夫妻の話を聞くこともあり、非常に親近感を持たれていました。
しかし、ニッカが大手メーカーの傘下に移り、地元のイメージがやや薄れたこともあり、あらためて余市で蒸留場を作り、地元でしかできないウイスキーを造りたいと考えたそう。
そのウイスキー、今年の5、6月頃に稼働し始め、その後寝かせることになりますので、初出荷は2026年になりそうとのことです。
(岡本)
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