多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

前立腺がんの新治療方法「ダヴィンチ手術」とは?

専門医が身近な病気のことをわかりやすく解説する『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』(CBCラジオ)のコーナー「健康で生きる」。

2月のテーマは「泌尿器科の病気」です。
15日の放送では大同病院・泌尿器科、主任部長の神谷浩行先生が「前立腺がんの治療方法」について解説します。

聞き手は多田しげおです。

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早期発見が可能に

泌尿器科の病気で、特に男性特有というと前立腺の病気です。
前立腺がんは男性のがんのトップ、9人に1人が前立腺がんになると言われています。
今回は前立腺がんの治療方法について尋ねます。

多田「前立腺がんの治療方法にはどういう方法がありますか?」

神谷先生「前立腺がんの治療は、近年変わってきています。
15~20年前までは転移してから見つかることが多かったのですが、近年は検診の普及で、早期の段階で見つかることが増えてきました。
そうすると、前立腺がんを根治できるようになってきました」

ダヴィンチ手術とは?

多田「具体的にはどんな方法で治療するんですか?」

神谷先生「その1つが手術です。最近よく言われるダヴィンチ手術で、ロボットを使った手術です。
前立腺がんの手術はロボットを使った先駆けの手術です」

多田「ダヴィンチを使うことで、高度で根治につながる手術ができるようになったということですか?」

神谷先生「その通りです。これにはいろいろ変遷がありまして、実は前立腺がんに限らず、いまほとんどの病気の手術には内視鏡を使った手術が行われています。

大同病院にも小さな傷跡の治療センターがあるんですが、大きく切るということをなるべくやめましょうと。

前立腺がんも腹腔鏡手術といって内視鏡手術が随分以前からありますが、非常に難しいんです。
腹腔鏡手術の中で前立腺がんの手術は特に難易度が高いと言われています。
そういった背景があって、なかなか普及しなかったということがありました。

それで、ロボットの力を借りて内視鏡で手術をしようというのがダヴィンチ手術です」

より安全に手術に

ダヴィンチの登場により、手術の難易度が下がってきたそうです。

神谷先生「ロボット自体も非常になめらかに動きます。カメラも非常に近くまで寄ることができるので、膜の一枚一枚を見ながらその間を裂くようなことができるんですね。

それは今まで腹腔鏡でできないところもあったんですが、それができるようになってきたので、かなり安全に手術ができるようになってきました」

多田「ダヴィンチを使った手術以外の方法はあるんですか?」

神谷先生「はい。先程申し上げた腹腔鏡手術ですね。実は我々の大同病院は、以前は難易度が高いと言われている腹腔鏡手術を長いことやってきました」

多田「ともに根治につながる治療方法と思えばいいんですか?」

神谷先生「はいそうです。治療成績は同じだと思いますね」

大同病院・泌尿器科、主任部長の神谷浩行先生が「前立腺がんの手術方法」について解説しました。
(新海 優・Yu Shinkai)
 
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2023年02月15日08時13分~抜粋

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