多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

「今年の花粉は多い」って本当?

『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』(CBCラジオ)、気象予報士でもある沢朋宏アナウンサーがリスナーの質問に答える「沢君教えて!」のコーナー。

2月10日の放送には、「今年は花粉がかなり飛ぶという予想ですけれど、沢君本当ですか?」という質問が寄せられました。

沢君、本当ですか?

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前年の夏から予測スタート

「聞くだけで目がしぱしぱしてくる。多いです」と、うんざりした様子の沢。今年は例年よりはるかに多くの花粉が飛ぶそうです。

花粉の飛散量の予想には、2つのポイントがあります。それは「シーズンごと」の予測、そして「日ごと」の予測です。

「シーズンごと」の予測は、前年の夏から始まっています。

スギの芽が大きく成長するのは、真夏より前(6~7月)の気温が高い場合。この時期が終わった段階で気温を計算すると、まずは「第1弾」の予測が立てられるというわけです。

花粉が飛び始める9~10か月前にだいたいの予測はできますが、まだこの数字だけでは100%の予測とはいえません。

「日本野鳥の会」ばりの観測

続いては秋の終わり。

スギの花芽がどのくらいついているのかを調べるため、観測をしている企業の方が実際に森に入ります。

沢「昔の紅白歌合戦の日本野鳥の会みたいに、カチャカチャカチャカチャ。『あっ、大変だぞ!今年は』ということを観る」

夏の予測プラス、秋に観測した芽の数で今年の花粉飛散量を予測しつつ、年明けを迎えます。

この頃に気象庁が発表する3か月予報で「今年の春は気温が高い」という予測が出てくると、いよいよ信憑性が高くなります。

このように、夏・秋・年明けの3段階の結果によって、「今年の花粉量」の見立てが発表になるというわけです。

これらの結果から、「今年は花粉が多く飛びそう」という結論が出ました。

北寄りの風は「レッツ花粉!」

ここまでが「シーズンごと」の予測。もうひとつの「日ごと」の予測はどうなのでしょうか。

沢「ズバリ、天気と風と気温と全部からんできます」

天気が雨であれば、当然花粉は飛びません。

晴れていれば、花粉が空気に舞いやすくなります。さらに春先、気温がぐんと上がる日には、花芽が開きやすくなります。

この時の風がやや北寄りの風だとすると、東海地方の北側には福井、岐阜、長野の山がひかえているので、平野部は「レッツ花粉!」という状態になるということです。

花粉予測と天気予報は同じ動き

東海地方ではまだ「花粉初日」を迎えていません。

しかし雨のあとに気温が上がる日は、花粉はやや少ないながらもふわふわと飛び始め、街までやってきます。こんな日には、花粉に敏感な方は洗濯ものを部屋干しにした方がいいかもしれません。

花粉の飛散がピークを迎えるタイミング(2月下旬~3月上旬)になると、民間各社が発表する「花粉の飛散予測」は、「天気の週間予報」と同じ動きをするようになります。

沢「晴れれば増える、雨なら減る。同じ動きになるので、ちょっとそういったことも気にしておいていただければ」

厳しい冬を超えて、生命がきらきらと芽吹く季節、春。ですが、同時に花粉も飛びまくる季節でもあります。花粉症の人にとってはとにかく辛い季節が、まもなくやってきます。
(minto)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2023年02月10日07時00分~抜粋

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