多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

今年はもう飛んでる?「花粉初日」はどうやって決めるの?

『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』(CBCラジオ)、気象予報士でもある沢朋宏アナウンサーがリスナーの質問に答える「沢君教えて!」のコーナー。

2月8日の放送には「花粉の飛び始めの日は、どうやって決めるんですか?」というおたよりが寄せられました。

過去10年で最強といわれている、今年の花粉。「花粉初日」には、一体どんな定義があるのでしょうか。

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花粉症の人に症状が出るかどうか

例えば気象庁が「雨が降る」といった場合、1時間に1ミリ以上の水分が落ちてくる状態を指します。パラッと降る雨はカウントされません。

では花粉はどうでしょうか。

花粉に関する国の管轄は環境省。他にも日本気象協会、ウェザーニュースなどいろいろな民間企業が情報を出しています。

いずれも基準はひとつ。それはまさかの「花粉症の人に症状が出るかどうか」です。

「じゃあ世の中に花粉症の人がいなかったら、『花粉は飛んでません』というカウントになるわけですか?」と不思議がる多田しげおに、「そもそもヒマワリの花粉とか、タンポポの花粉とか、誰も計算しないじゃないですか」と沢。

スギやヒノキの花粉は多くの人に症状が出るため、意識が必要というわけです。

1平方センチメートルあたり1個

軽度の花粉症でも症状が出始めるのはどれくらいなのでしょうか。この研究では「1平方センチメートルあたり1個の花粉」と結論が出ています。

多田「1センチ×1センチですね。そこに1個の花粉」

沢「花粉がペタンってくっつくぐらいの濃さ」

数字だけ聞くと少なく感じますが、1メートル×1メートル、たたみ一畳で考えると大変な数になります。

「1平方センチメートルあたり1個の花粉」が2日連続くっつくぐらいの濃さが、花粉症の人の多くに症状が出始めるタイミングです。

観測方法はまさかのアナログ

観測の現場を見たことがあるという沢。

沢「イメージでいうと、1日中外に置いておいた顕微鏡のプレパラートをのぞいて、右手でカウンターを持って12345…と数える」

多田「えらい手作業というか、アナログでカウントする」

沢「カウントしたのをプレパラートの面積で割り算すると、『1平方センチメートルあたり何個』が出る」

「1平方センチメートルあたり1個の花粉」で症状が出始める人が多いため、このタイミングで「花粉が飛散し始めました」としているのです。

名古屋の花粉初日はいつ?

東海地方でもすでに飛び始めてはいますが、まだ「花粉初日」は迎えていません。

沢によると、名古屋の花粉初日は2月下旬以降。しかし多田の周りではすでに花粉症の症状が出ている人もいるんだとか。

観測すると、プレパラートに花粉はいくつかくっついている時期ですが、「1平方センチメートルあたり1個」にはまだなっていません。つまりまだ「花粉初日」とはみなされていないというわけです。

多田「最終的にはそれぞれの人が『あっもう辛い』と思うかどうかになるんだということで。そういった意味ではもう飛び始めてはいますよ、と」

重度の花粉症はカレンダーで対策

花粉症がひどい沢は、「いつ飛び始めるか」ではなく「カレンダー」で対策をしているんだそう。

クリスマスから年末までの間に一度耳鼻科を訪れ、薬を処方してもらう念の入れようです。

沢「そのぐらいやっとかんと辛いぞ~っていうことです」

多田「完全にそちらの方面のプロフェッショナルですね」

花粉症がひどい人は、花粉初日を待たずに早め早めの対策が必要のようです。
(minto)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2023年02月08日08時37分~抜粋

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