多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

前立腺の状態を知るために有効な検査「PSA検診」とは?

専門医が身近な病気のことをわかりやすく解説する『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』(CBCラジオ)のコーナー「健康で生きる」。



2月のテーマは「泌尿器科の病気」です。
1日の放送では大同病院・泌尿器科、主任部長の神谷先生が「そもそも前立腺とは?そしてPSA検診とは?」について解説します。


聞き手は多田しげおです。

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そもそも前立腺とは?

泌尿器科の病気で、特に男性特有の病気と言いますと前立腺の病気です。
前立腺肥大症や前立腺がんといった病名を耳にしますが、前立腺の状態を知るために最も有効な検査だと言われているのが「PSA検診」というものなんだそう。

初回の今日は「そもそも前立腺とは?そしてPSA検診とは?」についてお聞きしました。
そもそも前立腺とはどういったものでしょうか?

神谷先生「膀胱の出口で尿道を取り囲んでいる臓器で、精液の一部を作っています。男性にしか無かない臓器です」

よく「前立腺肥大」という言葉を聞きますが?

神谷先生「前立腺は歳とともに大きくなります。肥大というのですが、尿道が圧迫されて排尿の症状が出ます。
前立腺肥大は良性の腫瘍で、前立腺がんが悪性のものになります」

PSA検診とは?

多田「それを知るためのPSA検診はどういう検査ですか?」

神谷先生「前立腺がんの場合は自覚症状が乏しいので、PSA検診を受けます」

多田「検査の方法はどういったものでしょうか?」

神谷先生「採血するだけですね」

多田「ところで、PSAとはどういう意味ですか?」

神谷先生「前立腺の細胞から分泌されるたんぱく質のことで、がんの場合、血液中のPSAの値が高くなるため、精度の高い診断ができます」

多田「数値が高いとがんの可能性が高いという事ですか?」

神谷先生「そうです。前立腺がんを早期発見するための検査です。

ただし前立腺肥大症や前立腺の炎症などでも数値は上昇します」

検査は何歳から?

多田「何歳から検査を受けると良いでしょうか?」

神谷先生「50歳になると公的な補助が出る場合があります。
名古屋市ですと、ワンコインで検診を受けられます。

注意したいのは、家族に前立腺がんの方がいる場合です。
もう少し早く、40歳代から検査を受けたほうがいいでしょう」

大同病院・泌尿器科、主任部長の神谷先生に「PSA検診」についてお話していただきました。
(新海 優・Yu Shinkai)

多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2023年02月01日08時14分~抜粋

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